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未知の部屋


[302] すくう悪
詩人:未知 [投票][編集]

信じて裏切られ
傷ついてそのたびに
すべてを投げ捨てたい
衝動に駆られる

また、こだまする声...
ひとりぼっちじゃ
あまりに広すぎる
この世界

手招きするように
誘われるように
するすると
その罠に落ちて

真っ白な壁の
隅っこに見つけた
走り書きのような
きみの遺言

心のなかに巣食う悪
心の意図を救う悪
本当のことはぜんぶ
しまいこんだままで。

また、こだまする声...
まだあの未知を覗けない

2015/03/18 (Wed)

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