潜ったままで息を止めて思い出を消して心まで溶かして現実はシビアな人類共有空間。本当に見たいのは唯の醒めない夢だからピンクに変わる夕暮れの空、見届けながら。ふたりは逆光を背にして手をつないだいまがすべて今だけが、すべて。もう一度ねじを巻けば悲しみも喜びもすべての味をきっとまるごと忘れられる
[前頁] [未知の部屋] [次頁]