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未知の部屋


[54] Keep on breathing
詩人:未知 [投票][得票][編集]


淋しさをそっと羽にして
かきあつめ翼にできたなら...
飛んでいくよ遠くはるか

抱きしめにゆくよ

この空の下で凍えている
誰かもまたぼくとおなじ

踏みだすきっかけが欲しいとき
背中をさするやさしい指に
痛みをなでるやさしい愛に

一瞬だって救われる
こともあると身をもって知った

世界は慈愛に満ちては
いないかもしれない

だけど絶望ばかりでも
ない気がしている

どうかまた思いだして
あの鮮明な夢の色
いまはとにかく生きていて

抱きしめにゆくから
待っていてほしい
ちいさな灯りを胸にともすように

色づきはじめた日

終わりでも始まりでもない

ながいながい延長に
運命を引き寄せて

2014/09/19 (Fri)

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