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未知の部屋


[92] 一人事(ヒトリゴト)
詩人:未知 [投票][編集]

あの空に刺さる独り言の矢の束
君へとめがけて射ったなら...届けられるかな?

さびしすぎて今は、泣きそうで
堪えているだけで過ぎ去ってゆく

背負った荷物が重くてくるしいのは
僕が頼りないから?

だって、みんなは普通にしているんだ
僕だけが遅れをとって
僕だけが...ダメなやつなんだ

どんなに肯定しても打ち消して
弱虫な自分がすぐ逃げたがる

宛名のない手紙の中
まちがい探しのように隠した

ちいさな本音は人知れず
まだ疼いて...痛みを抱いている

埋め尽くすノイズと一人ぼっちの部屋
愛がなくたってほら、溺れちゃって
現状は既に手のひらに収まらない

信じられないものが溢れている
信じたくないものが生まれている

世界にこだまする...同志の悲鳴

君へとめがけて射った本音も
掠めることもなく空気に融けて

僕はちょっとだけ強がりながら
振り向かずに走り出す...

まちがい探しのように隠した夢を
いつか誰かに、打ち明けられるかな?

2014/11/08 (Sat)

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