詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
他に女の影はない
あなたに
言われなくても
本当は
知っていた
毎晩わたしと
逢っているんだから
逢えない日には
理由を
説明しだす
その優しさに
期待しようとしてる
分かってよ
あなたとの距離が
縮まれば
その分だけ怖くなる
想いを
拒まれた時の痛み
何度も
好きだと伝えた
その度に
曖昧にしたのは
あなた
わたしは
あなたの何ですか
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誰かが
あなたのことを
悪く言うと
わたしは
耳を塞ぎたくなる
誰かが
あなたのことを
褒めれば
わたしは
密かに鼻が高い
誰にも
言えない恋でも
此処に
ちゃんとある
あなたが
解ってくれてて
それでも
傍にいてくれる
ならば
わたしは
それだけでいい
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あなたは
寝返り打つのと
同時に
抱きしめる
わたしは
手や脚を絡める
眠るのが
勿体ないくらい
愛しい
まるで
所有物のように
痣を残す
そしてわたしは
躯の傷に
あなたを想う
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昨日は
逢えなかった
今日も
逢えない予定で
夕方からの
雷雨に
少しは期待した
夜になって
電話をくれたのは
雨が降ったから
分かってる
あなたが
何も言わなくても
昨日の分を
まるで
埋めるように
話し込んだ
きっと
明日は睡眠不足
今夜は
逢えて良かった
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俺は、お前を
裏切った事はない
なんて
よく言うよ
それって
彼氏の台詞でしょ
ねぇ、
分かってんの?
あなたが望んで
私たち
宙ぶらりん
それなのに
彼氏面
嬉しいじゃない
ねぇ少しは
期待していいの?
家族や
将来の話とか
言葉の意味
裏側を
探してしまうのは
明日や明後日も
ずっと‥
あなたの
傍にいたいから
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昨夜までの時間が
嘘みたい
手繋いだり
抱きしめ合ったり
独りで眠ったら
夢になる
いつも夢じゃないのに
もう、ずっと
逢っていないような
気分になる
あなたと
過ごした日の翌朝は
いつも
憂鬱になる
毎日、毎晩
逢っても足りない
あなたの愛しい人に
いつか
私はなりたい
手が触れる距離に
いつも
居られたらいい
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今日逢えるのって
聞けば
逢えない
逢わない
逢いたくない
まぁ、このうちの
どれかでしょ
だいたい
想像つく返事
だけど
結局逢うんだから
私の思い通り
明日はって
約束しようとすれば
行かない
行けない
分からないって
曖昧だけど
いつも
私の望み通り
あなたの
天の邪鬼ぶりには
慣れました
可愛いとさえ
思える
何だかんだ言って
優しいの
知ってるから
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わたしの
幼稚な理想とか
浅はかな
欲望にだって
あなたは
光か闇かで応える
曖昧にするのは
形ないもの
白か黒かで
導いて
赤とか青の
景色を
見せてくれる
思い付きの我儘や
密かな
願望さえも
光と闇とで
いつも
叶えてくれる
善と悪とで
いつも
諭してくれる
わたしは
透明でいたい
どんな状況や
環境でも
あなたになら
簡単に
染められる様に
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あなたも
淋しいのが嫌で
だから
優しいのかな
憎まれ口ばかり
叩いてても
あなたが
優しい人だって
分かってる
わたしの我儘も
意地悪も
すべて見透かして
悪い方へは
連れて行かない
そういう所は
やっぱり
大人だって思う
困らせる様な事
言って
本当ごめんね
あなたにだって
都合がある
分かってた
頭では
気持ちが
追い付けなかった
明日になれば
きっと
もう大丈夫だから
相変わらずで
良いから
わたしの傍にいて
笑っていて
時々は
ご機嫌とってね
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泣いても泣いても
苦しくて
どんな薬を
飲んでも痛くて
つらくて
胸を引き裂かれる様な
そんな思い
もう二度と
味わえないと思う
赤い血は
延々と赤いままで
頭は朦朧
心はからっぽ
人生で
一番大切なものを
失くした夏
あれから
もう9年が経つ
泣いたり
苦しかったり
つらくて
胸が痛い日だって
あるけれど
あんな苦痛は
感じたこともない
あの子を
殺めてしまった夏