通りすがりの人なら
気にしないのに
毎日顔を合わせるとなると…

笑顔で挨拶
するりと交わされたり

かと思うと
親しげに話してきたり

愛想もクソもないな、
これが本音です

子供らしくない
蛙の子は蛙
だけど、娘の友達

苦手な人種

どう思われるかを
気にするより

どんな背中を我が子に見せるかを
大事にしよう
うん、そうしよう！

言葉にしなくても
同じ希望
同じ不安
同じ未来がくる

考え方とか
受け止め方とか
あなたと
わたしは違うけれど

心配事
不安
真っ暗な闇は
いつまでも
追っかけてくるけど

ひとりの時より
ずっとずっと
心が軽くなったんだよ

ありがとう

共有できる人がいるって
それだけでいい

どうしても
男の子が欲しかった

けれど、
もう諦めるわ

望まれて、
望まれて、
産まれてきたのは三姉妹


19年前の夏の日
堕ろしたのは男の子

きっと男の子は
あの子以外には産まれない

わたしには分かる
だけど
誰も知らない


墓場まで
持っていく、秘密

感情的になったあと
ジンジンする掌を見つめて
ふと醒める

痛いのはあなた

あなたの涙

我に返っても遅い
それでも
抱きしめずにはいられない

あなたを
笑わせたいのに…

顔色伺わなくていいんだよ
ごめんね、ミーコ

こんなに可愛い寝顔が
悪魔になるんだ

間違わずに
育てられるのだろうか
こんなわたしに

誘惑ばかりの世の中で
綺麗になど生きられない

こんな世界で

こんな世界も
悪くないと思える

生き抜く力を
強い心を
育てられるのだろうか

成長しなければいけないのは
わたしの方だ

弱くてずるい心
この際
曝け出してしまえ

じいちゃんが亡くなりました
母からの連絡

歩く事も出来なくて
耳も遠くて
でも呆けてなくて

会いに行くと
名前呼んで笑ってた

もうずっと前から
みんな
覚悟はできてたからね

涙より笑顔が絶えなくて
温かいお別れでした

忙しい両親の代わりに
可愛がって
傍にいてくれた

私と弟を
大事にしてくれた

感謝しきれないほど
愛をくれた

寂しくなるよ
また、会いたいね

ありがとう、じいちゃん

こんな幸せがあるとは
知らなかった

わたしが
あなたぐらい小さい頃
もしかしたら
感じていた幸せは

ママの腕の中で
守られていたからかな

そして、
きっとママも
小さいわたしを抱いて
幸せだったよね

あなたの小さな手が
わたしを呼ぶ

陽だまりのような
温かさを
わたしにくれた

幸せだと思う時間を
増やしてくれた

あなたを
守りたくなるものって

壊れないように
大切にしたくなるものって

これが愛なのかな

小さな君が
産まれたことに
ただただ
感動してた１ヶ月

君の寝顔に
ただ泣きたくなった
２ヶ月目
理由もないのに

壊れモノの様に
大事に
そっと抱いた君が
笑った３ヶ月

寝返りが
出来る様になった君
ベッドから落ちた
４ヶ月の朝

離れるのが嫌で
不安で
君もよく泣いたね
５ヶ月目

６ヶ月、仕事を始めた

お迎えに行くと
顔を見た瞬間
泣き出す君

我慢させてるんだね
もっと
傍にいたいよね
ママも同じ気持ちだよ

君の寝顔見て
愛しくて
君の笑顔が見たくて
頑張るからね

君が大人になるまで
一緒に
歩いていこう
ずっとね

はじめまして
わたしがあなたのママよ

病室で抱いたあなたは
とても小さくて
泣くだけで
何にも出来ない赤ちゃん

1ヶ月で笑うようになり
2ヶ月で目が見えだして
3ヶ月で意志を持った

日に日に
大きくなっていって

いつかは
歩くようになり
喋るようになり

赤ちゃんから
子供になっていく

いつかは
恋をして結婚して
あなたも
ママになる日がくる

その頃には
わたしはお婆ちゃんか

長いようで短い
あなたとわたしの物語

はじめまして
わたしの赤ちゃん

ようこそ
わたし達の世界へ

こんなに小さなあなた
まだ産まれて
100日しか経ってないのに

すっかり
人間らしくなって

意志なんかも
出て来ちゃったりして

欲求を
泣いて訴えるの

笑顔で
ママを虜にするの

不思議ね
仕事や恋がすべてで
何より
大切だと思ってた

たった100日で
あなたが
一番になってしまったよ