詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
あなたと
出逢った日の事は
覚えていない
きっと
余りに遠い存在
あの頃の
わたしにとって
あなたは
景色の一部だった
あなたと会話した
何度目かの日
胸騒ぎがした
それから
近付かない様にと
心に決めた
遊び場で
偶然に逢った事
誰にも
言わなかった
あなたと共有した
最初の秘密
故意に逢った日
逢えば
確実に惹かれる事
知っていた
好きになれば
傷付くと
覚悟を決めた日
その数日後
運命が
動き出した日
あなた
わたしを抱いた
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満たされない
心と躰
誰かといても
同じなら
独りの方が
ずっと
孤独じゃない
恋人か
そう呼ばないか
その違い
好きな男に
抱かれてるなら
同じ事
ねぇあなたは
躰だけ
満たしてくれたら
それでいい
心なんて
持ち様だから
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ふたつだけ
携帯に
結んだstrap
ひとつは
恋のお守りで
もうひとつは
あなたから貰った
地方土産
全身全霊で
恋が出来ます様に
この願いが
彼に届きます様に
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男だけで
厄払い旅行って
羽目外して
あなた
楽しんだでしょ
催促するの
忘れて
諦めてたお土産
恋人じゃ
ないんだからって
期待も
してなかった
"お前に
お土産だよ"って
あなたが
手渡したのは
在り来たりな
地方のストラップ
"何人分買ったの"
なんて
可愛くない事
聞くのはやめて
素直に
ただ喜んだ
"嬉しかった"
そこに
深い意味はなくても
わたしに
選んできてくれた
その事実が
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弱ってる時に
限って
聴きたくない話
あなた
相当遊んでるって
周りに
聴かされて
何も知らないから
友達に
罪はないけど
いつもなら
聞き流せるけど
真実を
知りたがる私でも
今だけは
出来れば
聞きたくなかった
あなたの事で
曇り顔
見せたくなかった
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あなた
無神経な男ね
他の女の話
今日は
聞きたくなかった
いつもの様に
笑って
聞く余裕なんて
今日は
本当に無くて
強張る顔を
わたし
必死で隠した
そんな顔を
あなたに
見せたくなくて
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"逢いたい"
なんて
我儘言えないから
せめて
声が聴きたい
あなたの名前
画面が
映し出すけれど
迷惑だったら
また困らせたらと
思うと
"発信"は
押せないままで
明日の昼には
"理由"で
話せるんだから
それまで
我慢すればいい
もう眠ろう
こんな日は
早めに
"思考回路停止"
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あなたが必要
わたしが
"普通"である為に
優しくても
突き放してもいい
強さを
覚えさせて
延々と続く
"淋しさ"の中で
一握りの
幸せを感じさせて
それが出来るのは
あなた
ただひとりだけ
あなたが必要
わたしが
"平凡"である為に
あなたの存在で
わたしは
自分を守れるから
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"瞳は嘘を吐かない"
これは
ママの教え
あなたとわたし
話してると
"見詰め合うな"と
周りに
からかわれる程
お互いに
瞳を逸らさない
だから
あなたの事は
わたし、信じてる
隠し事はしても
絶対に
嘘は吐かない
あなたは
そういう類の人間
相手の瞳を見て
話す人間を
わたしは信じよう
あなたでも
それ以外の人でも
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"時効だから"って
誰もが
耳元で囁く
私、ちっとも
愛されてなかった
笑えるわ
今頃こんなに
事実が
浮き彫りになって
私ひとり
笑い者だったって
知らされて
"最低な男"って
周りに
言われていたのも
納得できたわ
彼があの頃
愛していたのは
私ではなくて
私がいる
環境だったって事
それを知る
誰もが
口を塞いでいた
裏切りを
知らなかったのは
私だけ
彼を信じて
愛していたなんて
笑えるわ
誰も彼も
信じすぎていた
今は
あの人の事も
人間は
信用できない
やっと
分かったよ