詩人:奈桜 | [投票][編集] |
赤い花弁を残して
行った
貴方の匂い
微かでも
私には解る
あれから幾度も眠れぬ
夜を過ごして
何度も何度も
貴方が来るのを
待ちわびた
ほんの少しの期待と
切望を
胸に抱きながら
然れど
貴方は来なかった
それでも
私は待っていた
あの夜に
貴方が囁いた
睦言が戯言でない様
祈りながら
詩人:奈桜 | [投票][編集] |
風邪をひいて寝込んでいるこんな日
貴方の冷たく柔らかな手を思い出します
薄く開けた瞼
瞳に写るのは
貴方の薄茶色の瞳
大きな手
優しい声音
想い出すだけで
溢れる雫
今も
これだけ大きな
貴方の存在
詩人:奈桜 | [投票][編集] |
毛布に
くるまって
ずっと
夢を見ていたの
君が黙って
となりにいてくれたよ
優しい 優しい
顔をしてたの
甘い夢だよ
イイコだよ
全部
暖かいよ
涙も
キャンディーになっちゃうの
不思議でしょ?
それは
君が…
優しくて
甘いからだよ