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奈桜の部屋


[31] remnant
詩人:奈桜 [投票][編集]

赤い花弁を残して
行った

貴方の匂い

微かでも
私には解る


あれから幾度も眠れぬ
夜を過ごして

何度も何度も

貴方が来るのを
待ちわびた

ほんの少しの期待と
切望を

胸に抱きながら

然れど
貴方は来なかった

それでも
私は待っていた

あの夜に
貴方が囁いた

睦言が戯言でない様

祈りながら

2005/05/23 (Mon)

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