詩人:トリ | [投票][編集] |
走りすぎて ぜいぜいしてない?
気がついたら 地面を這ってでも
前へ行かなきゃいけないと思ってない?
時には立ち止まって
今まで歩いてきた道を振り返って
自分の足跡を眺めてみて
ほら あなたはこんなに歩いたんだよ
たくさんの人と出会って
楽しく過ごすのもいいけど
音のない静けさの中
孤独な暗闇の中も
なにか発見できるかもしれない
人の声 テレビの情報
携帯電話の音
この世界と繋がる全ての音を遮断して
そうすると 浮かんでくるんだ
今まで目を背けていたこと
見たくもない事実
思い出したくもない過去
だけどやりたいこと
どうしても譲れないもの
考えるのに疲れたら
目をつむってみるのもいい
そのまま寝ちゃうのもいい
また目を開けて
ぼんやり考えて
ただただ 孤独を味わうのもいい
無駄な時間かもしれない
けれど 何か大事なことが見つかるかもしれない
もしかしたら孤独を味わった後に
大切な何かに気づけるかもしれない
そうしていると ほら
さっきよりもずっと 元気になってる
もうちゃんと 走れるでしょ
いってらっしゃい
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あなたが嫌いな人は
あなたを嫌いな人
あなたが思い出したくない人は
あなたを思い出したくない人
あなたが許さない人は
あなたを許さない人
あなたが好きな人は
あなたを好きな人
…とまでは言わないけど
あなたが相性いい人って思うなら
きっとその人も 同じこと思ってる
あなたが感謝をしている人は
あなたを励みに生きてる人
あなたが大切な仲間だと思ってる人は
あなたを大切な仲間だと思ってる人
どんなに遠く離れていようが
あなたが忘れない人は
あなたを忘れない人
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なにかしていたい私
もう動きたくない私
凝り性な私
面倒くさがり屋の私
人間が好きな私
人間が嫌いな私
たくさん話したい私
誰とも話したくない私
あの人のことが好きな私
でも時に大嫌いになる私
許す私、憎む私
誰かを救いたい私
誰かを陥れたい私
誰かを救いたい気持ちだって
正義の自分に酔ってるだけかもしれない
でも全部 私だから
綺麗なイメージを持たれるくらいなら
その上から汚いイメージを塗りたくってやる
綺麗な私も 醜い私も
全部受けとめて
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音がする
実際の音じゃない
なにか 嫌な音
黒板を引っ掻いたような音
心が悲鳴を上げている音
この音を聞くと
ヒトは 壊れてしまう
だから普通は耳を塞いで
何食わぬ顔で生きてるもんだ
だけどマトモに聞いてしまった人もいる
それは 酷く醜い声で
まるで自分を呪うような声で
同じ言葉を高速で繰り返しているんだ
"シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ…"
ほら ダメダメ 耳を塞いで
マトモに聞いてたら飲み込まれるよ
気をつけて
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何か見落としてた
何か出来ることがあった
何も気づけなかった
だから君は 一人でひっそりと泣いていたんだね
僕が側にいたのに
僕の側に来たのに
君とお喋りするのが楽しくて
それが"SOS"だなんて微塵も思わなかった
もう 手遅れなのかい?
もう 何も出来ることはないのかい?
君は これで本当にいいのかい?
僕には出来たよ
君は何も言わないけれど
僕にはきっと変えられた
君が"居場所"を失くしたのは
僕が鈍感すぎたからだね
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もっと 力が欲しい
自分と誰かを支えられるほどの
もっと 力が欲しい
何があっても立ち向かえるよう
もっと 力が欲しい
もう二度と邪魔なんてさせない
自分を守るのは簡単
攻撃的でいればいいだけ
ただ 誰かを守るとなれば話は別で
配慮 冷静 勘 情 公平 人徳
いろんなものが必要になってくる
だから
まだ 足りないんだよ
何も できないんだよ
今も 力不足なんだよ
分かってる 分かってるんだよ
いくら正義感が強くたって
誰かが傷ついて泣いているのを
結局指くわえて見てるしかない
口ばっかの自分
もっと 力が欲しい
せめて 大切なあなただけでも
もっと 力が欲しい
例えば 僕がいなくなったとしても
もっと 力が欲しい
君だけでも 笑っていられるように
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フラフラしてていいんだよ
正義じゃなくていいんだよ
しっかりしてなくていいんだよ
論点ズレてていいんだよ
みんなと違ってていいんだよ
迷ってていいんだよ
答えが見つからなくていいんだよ
悩んでていいんだよ
そんな自分は
苦しいけど
辛いけど
どこへ行けばいいのか
分からないけど
完璧なあなたなんて
誰が望んでる?
あなたの欠けてるところの
支えになりたい 仲間がいる
恋人がいる 家族がいる
完璧なあなたなんて
あなたしか望んでいない
もう少し 自分を許してあげて
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気がついたら じーっと見てる
あなたの 顔
他の人だったら あんまり見ないんだよ
なんだろう この顔を見て
私は何を考えてるんだろう
じーっと見られて ちょっと困ってる
あなたの 顔
どうしたの?何考えてるの?って
そんなこと 聞かれても困る
ねぇ 何考えてる顔になってる?
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"シワ"ってさ
人の性格が表れるんだって
洋服のシワには
大雑把なのか 綺麗好きなのか
本のシワには
勉強家か そうでないのか
顔のシワには
怒りっぽい人か ずっと笑ってる人か
特に顔のシワなんかは
その人の人生を表してる
眉間のシワは
その人が怒りっぽいからなのか
厳しい人生を歩んできた証なのか
笑顔のシワは
その人が寛大な心を持っているからなのか
ずっと偽の笑顔を貫いてきた証なのか
僕らはまだ シワなんて無縁の青二才だけどさ
必死に足掻いて シワを刻んで生きている
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ねえ
何を信じて生きている?
汚い汚い汚い人間
何の為に生きている?
汚い汚い汚い自分
ねえ
君たちには僕が汚れて見える?
ねえ
君たちにはあいつが綺麗に見える?
ねえ
こんなに大事に思ってるのに
君たちがいればあとは 何も要らないのに
"君たち"が 減ってく
剥き出しの僕を
隠せない僕を
上手に隠してるあいつより
"汚い"って思ったんだろう
ねえ
何を信じて生きればいい?
汚い汚い汚い人間
何の為に生きればいい?
汚い汚い汚い自分