詩人:トリ | [投票][編集] |
本音を探して旅に出た
まるで生き急いでいるように
せかせかと小走りをしていた
何をそんなに急いでた?
何をそんなに怯えてる?
何から私は逃げている?
後ろを一切振り向くことなく
せかせか せかせかと
振り向くのがそんなに怖い?
いつしか自分が
何に怯えてるのかも忘れて
ふと振り返る
ああ これが"本音"
私は 本音を探しながら
本音に怯えてたのか
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向かう場所さえ
分からずに
本当の自由を
見つける為に
もがき苦しみ
じたばたしてる
目に見えないものに
怯えてる
不真面目だって
決めつけられるのも
癪なんだ
なめんなよ
俺は本気で
生きてんだ
目を背けることを
覚えた大人より
かっこいいだろ
何がしたいか
分からずに
必死に戦って
本音を探し
頭をかかえ
彷徨っている
答えがないことが
怖いんだ
どんな答えも
白黒ついてれば
怖くない
なめんなよ
俺は本気で
生きてんだ
曖昧に生きてる
器用な大人より
かっこいいだろ
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心の中で渦巻いている
真っ黒な私の気持ち
あなたのことを想ったら
前はあんなに
幸せになれたのに
仲良くしようとは思ったの
でもあの子
あなたと近すぎる
私は悪くない
悪くないよね
行かないで
もっと近くにいてほしい
不安で胸がえぐられる
大丈夫だからと
抱きしめて
頭の中で嫌な予感が
駆け巡る
あなたのことを考えてると
なぜかあの子が
出てくるの
楽しいことばかりだったのに
でもあなた
あの子のことばかり
そう あの子が悪い
あの子が悪い
世界には
私とあなたしかいらないね
そしたら私たち
幸せだった
世界は幸せだった
そうでしょ
行かないで
あの子のことを見ないでよ
心が悲鳴上げている
側にいてくれるだけで
いいのに
行かないで
困らせる気はなかったの
たった一つの願い事
ただあなたの側に
いさせて下さい
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あなたといると
楽しいことが たくさん起きる
世界中 キラキラしてる
今なら全部 許せちゃう
何でこんなに
温かい気持ちに
なれるんだろう
あなたといると
心から 綺麗になれる
どこに行っても
楽しいね
だらだらしても
楽しいね
何を食べても
美味しいね
冷凍食品も
美味しいよ
いつもと同じ 着信音が
何故か明るく 聞こえます
急いで見ると メルマガなのは
嫌がらせ?
何でこんなに
不安になるんだろ
あなたといると
些細なことで 崩れちゃう
ホントは私より
あなたの方が
好きでいて ほしいから
言わないように してるけど
ああだめだ
もう口が はち切れる
子どもみたいに
笑うのね
ちょうどほっぺの
この辺の
ほくろにできる
えくぼでも
私だけのものに
したくなる
どこに行っても
楽しいよ
何をしてても
楽しいよ
どんな顔でも
可愛いよ
だからいろんな顔
見せてよね
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キーボードの音が 冷たく響く
灰色の 四角い箱の中
本音殺して 笑ってる
いつ誰が決めたの?
"幸せ"のカタチを
心ない 言葉を言わす
マニュアルなんて 捨てちまえ
いい加減 ここから出よう
カタイ知識は
とりあえず 頭のすみに置け
空にカタチも 何もないから
好きなように飛べよ
恋人に友人
綺麗な顔に 囲まれて
写真を撮りまくり
充実してる フォトフォルダ
いつ誰が決めたの?
"幸せ"のカタチを
くり抜いた
同じ形の 幸せなんて
つまらない
僕は少し広い
鳥かごを見つけた だけだったけど
忘れてた
もっと広い場所が あったんだ
いい加減 ここから出よう
カタイ知識は
とりあえず 頭のすみに置け
空にカタチも 何もないから
好きなように飛べよ
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さっきから
ため息ばかり
私みたいな子は
うんざりだって
顔してる
嘘くさい
愛の"台詞"は
もう聞きたくないよ
側にいるのに
遠すぎる
楽しい思い出は
あまりに鮮明に
残ってて
これじゃ前には
進めない
こうなるはずじゃ
なかったのにな
二人の永遠を
信じたかった
いつから私たち
変わってしまったの?
あの時の二人は
もういない
眠そうに
あくびを一つ
私のことなんて
興味ないって
顔してる
さっきから
メールばかりね
誰に返してるの?
引き返すには
遅すぎる
ねえ 分かってる?
当たり前のように
過ごしてる
この退屈な
退屈な時間は
もうなくなって
しまうのよ
こうなるはずじゃ
なかったのにな
あなたしかいないと
信じたかった
いつから私たち
歪んでしまったの?
あの時のあなたは
もういない
だから さよなら
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いっぱい、泣いた
いっぱい、怒った
いっぱい、悩んだ
いっぱい、苦しんだ
いっぱい、怒り狂って
いっぱい、泣き喚いて
いっぱい、憎んで
でもそれって
精一杯生きてるってこと
死にたくなるくらい
精一杯生きてるってこと
でもいつか
それを超えてしまった
そしたら
それすらできなくなって
ニコニコ笑ってる
ああ なんてつまらない人間だろう
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恋愛なんて
都合のいい話だ
運命なんて
都合のいい言葉だ
本当は
顔がタイプだ
寂しかった時に隣にいた
そんなしょうもない偶然
それがいつか
"初めて会った時からビビッときてた"
とか
"世界であなただけ"
なんて綺麗な言葉に変わる
そんなこと有り得ない
この広い世界で
一人だけだなんて
絶対に有り得ない話
その時いたのが別な人だったら?
物語は別な登場人物になってただろう
でもそれが
たまたまこの二人だった
それが"運命"なのだろう
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何も面白くない
この狭い箱の中で
上手に生きようとしてる
奴らがいる
愛想笑いばっかで
どれが本物の顔か分からない
笑ってるはずなのに
僕には笑ってるように見えない
みんなまるで
能面でも被ってるみたいだ
なぁ その身体
中身入ってんの?
針で刺したら
風船みたいに破裂しそうだ
能面みたいな顔で
楽しそうな声で
面白くもないのに笑う
奴らがいる
不気味な顔に囲まれて
僕は笑えないでいると
能面たちは不思議そうに
首を傾げている
なんて気味の悪い光景
笑えるはずもない
なぁ その顔
中身どうなってんの?
僕はさっきから
"なに"と会話してるの
その能面に気付いてから
今日も僕は笑えないでいる