詩人:凜一 | [投票][編集] |
ぼくの願いっていうのは
とてもささやかなものだ
空ばっかり見ている君が
つまづいたりしないように
君が語る空が
ずっとぼくだけのもので
あるように
君の中のにばんめは
いつだって
ぼくであるように
こんな
ばかみたいなことは
君だから願えるよ
今日も
空ばっかり見ている
君のとなりで
ぼくは
きみという宇宙を見ている
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このぶあつい宇宙のなかに
君とぼくが生まれおち
息をしていることが
偶然とか
必然とか
奇跡とか
なんの呼び名も
つかないものなら
きっと
宇宙なんて最初からないんだよ
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愛というものに
名前を聞いてはいけない
愛というものに
ハジメマシテと言っては
いけない
愛というものに
サヨウナラと言っては
いけない
愛というものに
無知で触れてはいけない
愛というものを
知りすぎてもいけない
愛というものを
愛してはいけない
愛というものを
憎んでもいけない
愛というものを
許してはいけない
愛というものを
突き放してもいけない
愛というものは
ただそこにあるけれど
愛というものは
ただそこにある
わけではない
愛というものは
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あなたが
んんっ
ってする
せきばらい
あたし
あれ好きだった
あなたが
んんっ
って
困ったときにする
せきばらい
あたし
あれ聴きたくて
どうしても聴きたくて
ただ
それだけだったの
なきまね
うまくなったんだよ
でも
あのせきばらいは
どこにもないね
ごめんね
んんっ
んんっ
って
あたし
まねをする
あなたを困らせないと
聴けなかった
あの
せきばらい
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どきどきする
あのこに
声をかけるとき
あなたは
どうしようもなく
どきどきしてしまうのね
それで
どきどきする
って
あたしにいうのね
いつもとなりにいるの
あたしなのにね
どきどきする
あなたがそういうたび
あたしが
どきどきしてるの
知らないくせにね
こんな
ぐちゃぐちゃなあたしを
知らないくせにね
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あなたが
いつもあのコを見てるから
あたしは
わがままをやめました
それが
近くにいられる条件だから
でもね
あたしは
あなたが
あのコを大好きだって
知ってるけどね
あたしを
にばんめに大事にしてね
あのコの話は
あまり聞きたくないけれど
あのコの話は
あたしだけに聞かせてね
あたしを
嫌いにならないでね
これが
あたしの
欲しがっていい精一杯です
あたしを許してね
あなたをこっそり愛してる
臆病なあたしを
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今日という日に
あなたと過ごせるので
こっくり深いピンクを
コートのしたに隠しました
秘密の合図
お酒を舐めて
あなたが
可愛い、それ
と言うのを
待ちました
ほほが紅くなるまで飲んだって
酔ってなんかやらないって
ココロを真っ直ぐに決めました
だって
そうしないと
可愛く酔えないから
あなたの言葉
ささいなことでも
聞き逃したくないから
悪い女です
卑怯に色を使います
それでも
ただ真っ直ぐに
あなたが好きです
コートのしたの
ピンクのように
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あなたを
メチャクチャ好きになって
今までのあたしを
消したくなりました
こんな好きになるなら
もっとかわいいあたしに
なっとけばよかったって
もう遅いかもしれないけど
精一杯ないしょにします
汚いところ
ぜんぶ隠します
いつも「まいっか」だったこと
なんでもがんばります
そうやって
ぶりっこしたくなるの
あなただけだよ
だから気付いて
どうか笑って
いつか抱きしめて
誰に嫌われても
あなたの前では
いいこでいたいです
あたしの『いいこ』が
報われますように