詩人:凜一 | [投票][編集] |
例えば目を閉じて思う
手繰りよせたキオクを数えても
最初から
僕には君しかいなかった
カラッポの未来に
君の『頑張れ』を注いだら
僕は何度でも
立ち上がるから
僕が僕であるために
君が君でいてくれたら
それだけでいいから
愚痴でも意味のない声でも
全部だきしめるから
大事にするから
どうか
君の切ない感情は
僕から生まれて
僕だけが認めて
君の運命に
ずっと僕が生きることを
許してから
また『頑張れ』って
笑ってよ
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君が好き
だから
ヒドイことされたって
ヒドイこと言われたって
君の優しい言葉があれば
すぐ機嫌なおっちゃうよ
でも
ほんとはね
もっとココロの奥で
ずっと引き摺ってたりするんだよ
一瞬だけど
大好きな君を
ヒドイ人だって思ってしまったりも
するんだよ
でも
次の日になって
君の顔見ると
やっぱり一緒にいたいって
傷も忘れるほど
また好きになるんだよ
傷だらけになっても
へらへら笑っている
ばかで従順な子犬に
あたしはなりたい
君と一緒にいたい
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好きだなあ
大好き
君を見てると
よく分かんない気持ちが
じわじわ滲みてくる
なんで君は優しいんだろう
なんで君は可愛いんだろう
なんで君は
僕をこんな気持ちにさせるんだろう
ぽつり
雨の中で
『走ろう』って笑った
君の笑顔が消えなくて
ずっと見ていられるなら
この雨に閉じ込められてしまってもいいと思った
こうやって
手のひらのあったかさとか
サヨナラの余韻とか
君のことがわかってくる度
よくわからない気持ちが
じわじわ滲みてくる
好きだなあ
大好き
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まるで絵の具をこぼしたように鮮やかな夕焼けを見ると君は
決まって
地球最後の日だ。
と呟く。
有り得ないくらいたくさんの流れ星を見つけても君は
決まって
地球最後の日だ。
と呟く。
ばかじゃないの。
決まって僕は言う。
じゃあキスしようか。
地球最後の日に。
君といた証。
地球最後の日のキスは
決まって
別れのキスではないのだ。
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隣にいること
声が聴けること
笑いあえること
全てが大事すぎて
失くすのが怖くて
「恋をしている」なんて語ってしまえば
脆く壊れてしまいそうで
僕はそんなに頭がよくなくて
優柔不断で
それでも彼女が一緒にいてくれるのは
僕が友達だからだろう
だって彼女は失敗ばかりのダメ人間にも優しくて
僕もそのダメ人間のヒトリなのだから
僕の出来損ないの脳味噌が「好きになれ」と信号を出して
優柔不断の僕はそれに逆らえなかった
…それだけの話
抱きしめたいのに
不変のまま終わってく
好きなまま消えてく
僕の想いは黄昏
霞んで見えなくなればいい
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勝手に私を選ばないで
私は逃げ場じゃない
どうしようもなくつまらない時だけ
私を思い出すんでしょう
誰かが一人にならない限り
私は独りなんでしょう
寂しさを捨てる為の
ごみ箱に過ぎないんでしょう
私は孤独から逃げられないのに
勝手に私を選ばないで
私は逃げ場じゃない
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僕のぽっかり空いた空洞に
君の存在は大きすぎた
無理にはめ込もうとしたら
壊れてしまうから
半端に納まってきた感情を
僕はそっと追い出した
愛は確かなのに
一つになれず
大事にしたかったのに
大事にしきれなくて
何よりも大切だ、と
胸をはって言えなくて
君の「好き」に
本当に応えたかったのに
言いようのない愛しさを
この腕に確かに感じていたのに
僕のちっぽけな殻が
君を傷つけた
だから
ゴメンネの代わりに
サヨナラをしよう
いつか大きな心の人が
君を温めてくれるだろう
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人生は寂しさの撃ち合いだ
どっちが先に「サヨナラ」と言えるかの競争だ
人間は寂しさのイレモノだ
与えられた孤独に酔って
錆びていく生き物だ
神様の競走馬である僕等は
クダラナイ事を蓄えて
馬鹿みたいに死んでいく
ちゃんとクダラナイって知っているけれど
それでも
クダラナイ事を蓄えるのに必死だ
神様の競走馬
長い長いレース
重たい躯を引き摺って
寂しさに溺れて
走り続けていたいんだ
どこまでも
生きていたいんだ