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凜一の部屋  〜 新着順表示 〜


[99] Who...
詩人:凜一 [投票][編集]

指先でなぞるだけの宇宙で歌を歌う

虫の息になってもただ愛だけを欲しがる

サヨナラは忘れたと笑う




だれかに殺してくれと願う

だれかに愛してくれと願う

だれかに幸せにしてくれと願う

だれかに不幸にしてくれと願う

触れてくれと懇願し

触れるなと拒絶する

ひとりにしてくれと叫んでみるけれど
孤独にしてくれと頼んだわけじゃない




だれかに認めてくれと願う

私という人間がただそこにいることを

無難に生きているけれど

この愛にひたすら縋って泣いている孤独な日々を


どうか認めて

ともに泣いて

抱き締めてくれと

それだけを願っている


私はこの愛に無力で

だからこの愛に貪欲で

苦しい夢を蓄えて

生きている


サヨナラは忘れたと笑う

そんな日々にサヨナラを恐れている

虫の息の

死にかけの小さな私を

どうか愛して

目を閉じればそれだけがすべてになるほどに

きつく抱いて

離さないで

受け入れてくれなくていい

壊して

なにもなくていい

奪って


ああ

伝ってしまう涙を

どうか

だれか

2004/09/09 (Thu)

[97] 好き、
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好きだとためらいもなく言えてしまうことが愛ならば

私のこの想いはなんだろう

好きだなんて
たった一言に収まらない
収めたくない


触れ合うと胸が苦しい
いつもの笑顔がこそばゆい

あなたが笑う

胸がいっぱいになる


好きだとためらいもなく言えてしまうことが愛ならば

私のこの想いはなんだろう

意味がつかない涙を

弱い私が

愛と呼びたくて叫んでいる






2011/05/10 (Tue)

[95] 消えない想い
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この想いは
誰にも知られないまま
消えていくの


あなたの

細い指と
長い足と
笑ったときにくしゃくしゃになる顔が好き

でもそれは
私しか知らない

知られちゃいけない


あなたと出会った日から
「好き」の分だけつみあげた
脆い想いの塔

今も高く高く
叫びたい想いは
空にのびている


ほんとはね

ずっと好きなんだよ


叫びたいくらい

それでも足りないくらい

大好きなんだよ


でも

伝えたら

壊れてしまう

壊れたら
もう直せない

だから
この気持ちは

私だけのもの

私が消えたら

なにもなくなる

それでいい


想いは
うずたかく
空を越えた

そのてっぺんで
ずっと叫び続けてる


好きだよ

どうしようもなく


今はまだ

消えない想い

2004/08/20 (Fri)

[94] かたおもい
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どんなに想っていても
報われない恋だってある

そんなこと
分かってる

でも
諦めたくないんだよ


こんなに想ってる

想われなくちゃ意味ないって知ってるけど

止められない


どうしてだろうね

どうしてこんなに好きなんだろうね

どうしてだろうね

どうしてあたしばっかりなんだろうね


辛いよ、苦しいよ

泣いてる時だってあるよ

追いかけるだけなんて
厭だよ

やめられるもんなら
とっくにやめてるよ

ああ

また泣きそうになる


あなたの笑顔とか

怒ってる顔とか

全部ごちゃまぜにしたら
あたしになるんじゃないかってくらい

あたしの隅々まで

あなたでいっぱいなのに


こんなに
あなたに振り向いてほしい人間は
他にいないのに


このまま諦めないでいたら

神様は味方してくれる?

あたしたちを一つにしてくれる?

だれか教えて


そんなことばかり考えているから

答えが出せないの


好きになってしまったの

神様のいじわるで

愛してしまったの

もう仕方ないの


あなたは知らない

あなたの知らないところで

あなたを想いすぎて

泣いてる馬鹿なあたしを


神様

いじわるやめようよ

いいかげん一つにしてよ

あの人があたしのものになるなら

何もいらないから


どんなに想っていても
報われない恋だってある

神様は言う

諦めてしまえばいい

神様は言う


けどそれは

答えじゃない


答えが出るまで諦めないよ

好きな気持ちがなくならないんだから仕方ないよ

神様

頑張ってるあたしを見て

あたしの味方になって


あの人の運命に

あたしを乗せて


最後まで諦めなかった

強いあたしを

2004/08/17 (Tue)

[85] ごめん
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ごめん、って

本当は言わないほうがいいのにね

そう言わなきゃいけないことを

してしまうんだね、僕ら


傷つけたくない

傷つけたくない、と

心から思っていても

言葉や仕草を

ぜんぶ選べるほど

完璧にできていないから

いつも優しくいられない心が

気付かないところで

誰かを刺してしまう



そうやって簡単につけた

治るかもわからない深い傷に

僕ら、そっと繰り返すよ


完璧じゃないけど

無限の塗り薬


ごめん

2004/08/07 (Sat)

[83] サヨナラの海
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砂浜の足跡が
途中でヒトリぼっち


君が引き返した闇を
何度も振り返るけど

残ったのは
あたしのとは逆さまの

寂しい足跡だけ


君は海
あたしを溺れさせて
はなさない

はなれられなかった


遠く漂流していたよ
もう帰れない



寄せてはかえす
波に手を触れた

冷たくてさらさらの
君の手のヒラを想う

そっと砂を握れば
涙ばかり
溢れてくる



ああ
このまま
飛び込んでしまおうか

君がいないなら
本当の海に包まれたい

君のにおい
君の声

好きだったから


サヨナラの海にさえ

溺れていたい

2004/06/17 (Thu)

[80] どうしようもないこと
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君と出会い

愛を知り

別れてから

これまで。


どうしようもないことを
覚えました。



「サヨナラ」に「サヨナラ」は
できない。

2004/06/09 (Wed)

[79] 寂しさは人を殺せる
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人生は寂しさの撃ち合いだ

どっちが先に「サヨナラ」と言えるかの競争だ


人間は寂しさのイレモノだ

与えられた孤独に酔って
錆びていく生き物だ


神様の競走馬である僕等は

クダラナイ事を蓄えて
馬鹿みたいに死んでいく

ちゃんとクダラナイって知っているけれど

それでも

クダラナイ事を蓄えるのに必死だ


神様の競走馬

長い長いレース


重たい躯を引き摺って

寂しさに溺れて

走り続けていたいんだ


どこまでも


生きていたいんだ

2004/06/09 (Wed)

[78] size
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僕のぽっかり空いた空洞に
君の存在は大きすぎた

無理にはめ込もうとしたら
壊れてしまうから

半端に納まってきた感情を
僕はそっと追い出した


愛は確かなのに
一つになれず


大事にしたかったのに

大事にしきれなくて

何よりも大切だ、と

胸をはって言えなくて


君の「好き」に

本当に応えたかったのに


言いようのない愛しさを
この腕に確かに感じていたのに


僕のちっぽけな殻が

君を傷つけた


だから

ゴメンネの代わりに

サヨナラをしよう


いつか大きな心の人が
君を温めてくれるだろう

2011/05/10 (Tue)

[76] 逃げ場
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勝手に私を選ばないで
私は逃げ場じゃない


どうしようもなくつまらない時だけ
私を思い出すんでしょう


誰かが一人にならない限り
私は独りなんでしょう


寂しさを捨てる為の
ごみ箱に過ぎないんでしょう



私は孤独から逃げられないのに




勝手に私を選ばないで
私は逃げ場じゃない

2004/06/08 (Tue)
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