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凜一の部屋  〜 新着順表示 〜


[34] どきどき
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どきどきする


あのこに

声をかけるとき

あなたは

どうしようもなく

どきどきしてしまうのね


それで

どきどきする

って

あたしにいうのね


いつもとなりにいるの
あたしなのにね


どきどきする

あなたがそういうたび
あたしが

どきどきしてるの

知らないくせにね


こんな
ぐちゃぐちゃなあたしを

知らないくせにね

2004/04/04 (Sun)

[33] ゆらりゆらり
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ゆらりゆらり

君の茶色の髪がゆれて


ゆらりゆらり

君のまなざしがゆれて


ゆらりゆらり

ぼくのココロがゆれて

2004/04/04 (Sun)

[30] せきばらい
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あなたが

んんっ

ってする

せきばらい

あたし

あれ好きだった


あなたが

んんっ

って

困ったときにする

せきばらい

あたし

あれ聴きたくて

どうしても聴きたくて

ただ

それだけだったの


なきまね

うまくなったんだよ

でも

あのせきばらいは

どこにもないね



ごめんね



んんっ

んんっ

って

あたし

まねをする


あなたを困らせないと

聴けなかった

あの


せきばらい

2004/03/30 (Tue)

[25] 愛というものは。
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愛というものに
名前を聞いてはいけない

愛というものに
ハジメマシテと言っては
いけない

愛というものに
サヨウナラと言っては
いけない

愛というものに
無知で触れてはいけない

愛というものを
知りすぎてもいけない

愛というものを
愛してはいけない

愛というものを
憎んでもいけない

愛というものを
許してはいけない

愛というものを
突き放してもいけない

愛というものは
ただそこにあるけれど

愛というものは
ただそこにある
わけではない



愛というものは

2004/03/13 (Sat)

[23] 奇跡。
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このぶあつい宇宙のなかに
君とぼくが生まれおち
息をしていることが


偶然とか
必然とか
奇跡とか


なんの呼び名も
つかないものなら


きっと


宇宙なんて最初からないんだよ

2004/03/13 (Sat)

[21] ささやかに。
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ぼくの願いっていうのは
とてもささやかなものだ


空ばっかり見ている君が
つまづいたりしないように

君が語る空が
ずっとぼくだけのもので
あるように

君の中のにばんめは
いつだって
ぼくであるように


こんな
ばかみたいなことは
君だから願えるよ


今日も

空ばっかり見ている
君のとなりで
ぼくは


きみという宇宙を見ている

2004/03/10 (Wed)

[19] Paradox
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あっちいけ

馬鹿みたいに見上げるなよ

用もないくせに呼ぶなよ

ホントうんざりする

いい加減にしろよ

どうしようもないくらい


好きにならせるな。

2004/03/07 (Sun)

[18] ラヴァー。
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僕は新しいものが好きだ。

服も
音楽も

新作コンプレックス。

古いものはいらない。

僕は新作に満たされる。



でも


おかしいな。



僕は新しいものが好きだ。


それでも


おさがりでもいいから


きみが欲しい。

2004/02/29 (Sun)

[15] カレナイハナ。
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ある日
幼い私の手を引いて
お豆腐屋さんにいった母


くずれないお豆腐があればいいのに



ある日
幼い私を抱いて
食器屋さんにいった母


割れない陶器があればいいのに



閉園時間のない遊園地と

なくならないシャープペンの芯と

覚めない夢が

あればいいのに



夕方になっても
遊び足りない子どもの様に

恋人と
離れたくない少女の様に



母は
終わらない何かを
ずっと探していた

2004/02/13 (Fri)

[14] カレナイハナ。
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精巧なプラスチックの
ガーベラを
一輪ざしに飾って
きれいね、という母

お水はいいの、と幼い私

これは枯れない花よ、といってから、また

きれいね、という母

私は
はかなさが欲しかった
きれいね、といった
母の笑顔のように

2004/02/13 (Fri)
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