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凜一の部屋  〜 新着順表示 〜


[169] なみだ
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好きだよって

すごく簡単な言葉なのに

どうして

涙が溢れて止まらないんだろう


あたしの小さな指先だけに

隠れてくれない涙の数より

あなたが大好きなのに

2004/12/12 (Sun)

[167] とりあえず
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とりあえず

って

好きじゃない


本当に大事なものには

一度に一回きりしか出会えないって

信じてるから


本当に大事なものだけを

なくさないように

しっかり抱きしめて

生きていきたいから

2004/12/12 (Sun)

[166] じかん
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カチ、カチ、カチ

今日もらせんを描く時計

できるなら

ふたり分の時間をうめて


あたしの時間のほとんどが

あなたという秒針で刻まれないのなら

あたしの時間なんて

なくていいの

2004/12/12 (Sun)

[165] 君の温度
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つらい時だってある

涙が溢れる時だってある

傷をつけられれば痛いし

心をゆるやかにしてくれるなにかを

いつだって求めてる


助けてって叫びたい時

死にたいと思う時

いくらでもやってくる


でも

それが

人間なんだよ

心にバラバラの温度がある

それが

生きるってことなんだよ


忘れないで

つらい時

痛い時

淋しい時

そばにいてくれるのも

君と同じ温度差で

葛藤を抱いている

人間なんだよ


君だけじゃない

ひとりぼっちだなんて思わないでいて

コンニチワも

サヨナラも

ひとりぼっちじゃ出来ないことだから


受け入れてあげよう

自分の痛みを

誰かの痛みを

優しく抱いてあげよう


いつだって気持ちは

温かくありたいのだから

2004/12/11 (Sat)

[164] 狂い咲き乱れ
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とまどいつづけて

自分を見失って

狂って


息もできないほど

あなただけを愛して

あなただけを求めて

また狂って

狂って


私の狂気を吸って

この愛は

ただ鮮烈に

咲き乱れるのだ

2004/12/09 (Thu)

[161] 雨の夜
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雨の夜

濡れて帰ろうとしてみる


この暗闇と雫は

私の背中を

とても淋しそうに映してくれるだろうから


肩に、うなじに

雨粒をはじかせて

あなたが気付いてくれますように、と

卑怯な祈りを捧げた


私はそんな捻くれ者だけど

この想いだけは

まっすぐだから

どうか気付いて


どうせなら

二人で肩を濡らそうよ

2004/12/05 (Sun)

[160] 時という名の海に抱かれて
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僕らは

「時」という名の海に

すべてを任せて

流され続けている


時には大切なものを失い

流れに逆らって取り返そうとするけれど

潮の満ち引きは速く

抱き続けた想いさえ

置き去りにして

また時に身を委ね

諦めと後悔を繰り返す


そして誰もがいつか気付く


「この海は涙だ」


誰かが堪え切れず流した

幾千もの涙が

海となり

語っているのだ


幾度も足をとられ

服の裾は濡れて重く

引きずって歩くことしか

できないけれど

それでも確かに生きている

「今」を

どうか大切にして

泣いてくれ、と


僕はこの広い広い海で

どれだけの想いを手放しただろう

それもいつか

海の一部となり

時となり

誰かの生きる証の

ひとつになっていくのだ


果てなき地平線を臨む

僕はいつだって一人だけど

この海原で

僕は独りではないから

生きていけるよ


涙をこえて

時には溺れて

すべてを失っても

誰かの痛みが

支え続けてくれるから


僕は叫ぶ

涙は海となり

誰かを支える糧になる

そう信じて

僕は地平線の向こうへ

生きていくのだ


時という名の海に抱かれて

2004/12/03 (Fri)

[159] 砂時計
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時は流れる

思い出を風化させるように


忘れたい過去と

失くしたくない愛情なんて

関係なしに

流れ続けていく


紺碧の空のむこう

走る白波のむこう

僕は願う

あの日に帰りたい


けれども時間は一方通行で

僕らは時と競争なんて

できるはずもなく

ただ涙を流して

すべてを時に託して

忘れていくしか

できないんだ


そんな事実に苦笑しながら

僕はそっと

砂時計を逆さにした

この金色の砂と共に

過去をすべて手に入れて

もう一度

君を強く抱きしめたい

2004/12/03 (Fri)

[153] 染色秘話
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私ね
染まるのは好きじゃない
染めるのは好きだけど

だから
どうしても自分の手で染めてしまいたかった
染まる前に


彼女は切々と
それでいて何でもないことのように
僕に絶望を告げた

知っていてあの男に抱かれたのだ
感染したら終わりだと
知っていてあの男から
死を譲り受けたのだ

僕は彼女の言葉が全く分からないでいたけれど
誰よりも理解できるような気もした

僕も
彼女に染められてしまいたかった

だから
彼女の手を引いてベッドに横たわった
コンドームはいらなかった


幾度でも願うよ
幾度でも絶望を受け入れる


消えない染みを刻もう
この胸に
永遠に消えない染みを
永遠につづく汚れを

君の手で

2004/11/28 (Sun)

[152] 愛してる
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愛してると伝えるには

すべてが遅すぎた

伝えるのが重すぎるほど

あなたを愛しすぎた

2004/11/24 (Wed)
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