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凜一の部屋


[131] つぐない
詩人:凜一 [投票][編集]

例えば僕が君の頬を叩く
叩いた手のひらは
じりじりと痛むけれど
叩かれた君の頬は
もっとヒドク痛むだろう


なんでいつも傷つけてしまうんだろう
傷をつけてから後悔したって
僕の痛みが伝わるわけでも
君の痛みが消えるわけでも
ないのにね


たくさん後悔した
たくさん傷ついた

でもきっと君は
それ以上に傷ついていた


ごめんね
僕には収まりきれなかった
君の大きさ
君の温かさを
確かに感じていたのに

君はもういない

泣かせたくなんてなかった
できれば笑っていてほしかった

そんな願いさえ
もう届かない


君を傷つけた代償を
抱えきれない愛しさを
すべて胸に突き刺して

生きていく

それだけが
今の僕には全てで

2004/10/20 (Wed)

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