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凜一の部屋


[209] 微熱
詩人:凜一 [投票][編集]

人生にも恋にも
誰も教科書なんて作ってくれなかったから
手探りで探すしかなかった
あなたの心

間違ったものを掴んでも
間違いだと気付けなかった
微熱におかされていた
幼い恋心


どれだけ好きと言えば
この痛みは伝わっただろう

あなたに会えて
本当にうれしくて幸せで
どうしようもなかったこと
どうすればうまく伝わったんだろう

もっと大人になってから出会っていたなら
あなたはまだあたしを好きでいてくれたのかな


あなたの「おはよう」と
「おやすみ」が好きだった

あなたの手の温もりが
大切だった

けれども
同じ気持ちで「おはよう」と言えなかった
「おやすみ」と言えなかった

同じ温度を分け合えなかったから

あたしはまた
意味のない「こんにちは」だけの日々に帰っていく


どこに行っても
何をしてても
あたしにはまだ
あなた以上のものなんてないから

この微熱は
いつまでもきっと
下がらないでしょう   

できることなら
あなたのそばでずっと
患っていたかったよ

2005/10/05 (Wed)

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