嗚呼早足のあの人を懸命に追うあたしはなんて健気なんだろう嗚呼あの人に叩かれてゴメンナサイと泣くあたしはなんていじらしいんだろう嗚呼あの人の下で許してと喘ぐあたしはなんて可愛いんだろう傍観者達は問うどうしてあんな男と共に生きられるのあたしは答えるだって好きなんだもんその瞬間の悦びといったら悦びといったら嗚呼もっと踏み付けてもっとなじってあたし本当はあたしにいぢめられたいの
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