詩人:りんくす | [投票][編集] |
わからなくなって
なにも言葉がでなくて
話すことを
少しやめてみる
充電期間
…っていうの?
でも
話さない間の
きみの様子は
気になるし
何にも手につかず
沈みこんだりで
違うよ
本当の充電って
きみともっと
話すこと
そこから
わかりあうこと
ほら
好きの電池が
満タンになってく
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しんどくなったなら
肩にもたれなよ
そしてほんとにもたれたら
すぃっと肩を引く
よろけて
つい怒り出す
ふたりして
きっと同じ気持ちなんだよ
きみもぼくも
肩にもたれてほしい
でももたれてくれたら
もっとこっちに
倒れ込んで
寄り添ってほしいんだよね?
だから肩すかし
でも意地っ張りな僕たちは
つい踏ん張っちゃうから
寂しくなっちゃう
気持ちは同じ
することも同じ
きみとぼく
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寒くなるとね?
ひざをあたためると
なんだか体全体が
ほわんと
温くなるの
だけど私は
スネの部分をさすって
あったかくなぁれと
つぶやくの
頑固なひざ小僧は
案外丈夫
だけど
きみのいる
スネぼうずは
弁慶も泣き出す
ぶきっちょで
ひねくれもの
きっと
寒いょ寒いょって
言えないで
スネてるに違いないから…
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ぼくの犬のジョンは
言うことを聞かない
お手もおすわりもしない
けど
頼みもしないのに
二本足で立ち上がる
来いと言えば
逃げる
棒を投げると
その場に埋める
とりわけ嫌いなのが
待て で
少し目を離した隙に
全部餌を食べときながら
まだ餌をもらってない
腹ぺこだって
ぼくのミスみたいに
威嚇するんだ
でも一番手に負えないのは
ぼくが怒り出すタイミングを計って
先にいじけてしまうこと
そのたびに
ぼくがジョンを
どれだけ好きか
説明するのに
膨大な時間と労力を費やす
だからジョン
待て くらいは
覚えようね
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別にうり二つなわけでもなく
感情がシンクロナイズドスイミングなわけでもない
もしそうなら
ケンカなんて
しないはずだもん
こんなに
きみとぼくは違うのに
他人の気がしない
ぴりっとわさびが
シャリとネタを
つなぎ合わせてるのかな
なんて言えば
きみは
さび抜き頼むんだ
それがわかるあたり
目元口元
ほろりほころぶ
気持ちは時価だから
きみにしか
教えたくない
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こう見えても
力持ちだから
はい
おんぶ
大丈夫だって
ぺしゃんってなっても
また
起きあがれば
いいだけだから
ん
いいよ
何回こけても
きみくらい
おんぶで歩いてみるから
重いけど
力持ちだから
きみにはかなわないけど
せーの
よぃしょっ
あ゛ーっっ…
ごめんっ
怪我はない?
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きみは私の
半分を構成してる人なんでしょ
だったら
この世から消えることばかり
考えないで
私が
理科室の
人体標本図の
人形みたいになったら
どうするんだョ…
えらいこっちゃ
では済まへんがな