詩人:りんくす | [投票][編集] |
いつも
私のペースお構いなしに
どんどんすたすた
早歩きで
先に行っちゃうんだもん
必死で背中
追っかけてたら
曲がり角に隠れて
いきなりふぇいんと
こっち向いて
両腕広げて
待ち構えてるなんて
びっくりするじゃん…
ズルいよ…
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きみが思いっきり
振り払ったその手
実は
私の手ではなくて
ゴム手袋なんです
だって
あたたかくなくて
つなぎ心地
悪かったでしょ?
はい
ほんものの手は
ここだよ
ずっと
きみの手を包んでたんだ…
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夕立みたいに
むくむく むくむく
雲行きが怪しくなり
腹立ち雷雨の始まり
はらたつ
むかつく
今度こそ許さない!
なのに
しばらくすると
なんにもなかったみたいに
綺麗な青空
腹立ち雲は
わたあめみたいに
消えちゃうんだ
また笑いかけちゃうんだ
ねぇ…
こんな現象
きみにだけなんだ
ねぇ…
なんで?
なんでなんで
なんでなんでなのかな?
きみならきっと
わかってるんでしょ?
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謳い文句に誘われて
踊る文句’ん ろーる
不満や文句には
ムンクの叫び
北風さんの脅し文句にゃ
耳貸さず
太陽さんの殺し文句に
恋い焦がれ
一見さんお断りで
いつものあれ
決まり文句が
一番いいね
きみの決まり文句
文句なし
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意思表示は
あんまり得意じゃなくて
いつも言えない胸の内
だから
いっそわがままなほど
こじ開けて
こころに触れてほしい
はぐらかして
ふざけてるけど
いつだって
ほんとは…
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雨上がりの夕陽
ほんのひとときの
鮮やかなグラデーション
普段は魅せてはいただけぬ
その輝きを
ご自身では気付いておられぬのか…
もっとそばにいて下され
虹のそなた殿
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初恋にも似た
ときめきの
なりやまない想いの砂
全部あの人を想う為に
さらさらとこぼれ落ちていった
やがて最後の一粒が
ぽとんと音をたてる
だからって
そんな悲しい表情(カオ)
しないで
またひっくり返せば
満ち足りた砂が
流れてゆくから
あのね
砂時計の砂は
いくら流れても
減りはしないんだよ?
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きみとぼくは
お互い
別のながれをもつ川
出会って
ぶつかって
ふたつの色が混ざって
支流となった
ぼくはこのまま
ながれて
海の瑠璃となっていよう
このながれを離れて
別の海に
たどりつくかどうかは
きみのこころの
赴くままに…
たどり着く先が
きみの安住の海であるのなら
ぼくは
ただそれだけで
嬉しいから
きみがやすらぐのなら
ただそれだけでいい
きみが
幸せをつかめば
それでいい