詩人:りんくす | [投票][編集] |
ラフにちぎり絵で
張り付けたみたいな
夏のぽこぽこ雲
雨の匂いほのかに
日差しに光る
打ち水の涼の音
振り向けばいつも
ぶつかる視線に
何か言いた気な
きみのまなざし
夏の夜の
枕に浮かぶ
断片図
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すぐにそんなこと
考えるくらいなら
まず自分を壊しなよ
人からよく見られたいと
作り笑いするのが
嫌なら
まずそこから
壊しなよ
きみが頑丈に築いた
体裁の壁を
ベルリンみたく
壊しなよ
私はそう言われて
とても楽になったことがある
自分を好きになっていった
きっかけの言葉…
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こんな天気でも
絶対に
さしはしないと
わかっていても
兄に傘を届けたくて
黒いぬかるみに
足を捕られ
倒れると
水溜まりは
チョコの香り
晴れのち爆弾
時々傘が降るでしょう
落下傘で運ばれた
落花生から生まれたふたり
兄が私一人に
かぶせてくれた殻は
砲弾がスルリと
通り抜けてく
まるで影絵のように
私を守ってくれる
晴れのち爆弾
所により綿毛が降るでしょう
何の役にも立たないと
わかっていても
早く傘を届けたくて
雪だるまの人波を
押し退ける
晴れのち爆弾
天気は次第に
回復に向かうでしょう
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お湯をかけて
三分間で
きみができあがれば
いいのに
でもカップの中から
麺まみれの頭で
仏頂面で睨み付けられそうで
想像したら
三分間は
爆笑の渦しお
鳴門巻き
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のそのそ出てきて
扇風機の足元で
あお向けになって
バンザイポーズで
だら〜ん&びょ〜ん
猫も心底
まいるぞ ヘブンな
暑さなんだなと
目頭に熱いものが
込み上げて…
は ないけど
やっぱ暑いんだね
猫たちも…
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過剰な背伸びばかりしても
心はどんどん
萎縮するばかり
座ったままでいいから
すとれっちしてごらん
両手を真上に伸ばせば
細胞一つ一つが喜び出す
少し柔らかく
そして大きく
なれる気がする