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nikoの部屋


[33] ウロコ
詩人:niko [投票][編集]




水の黒い
うねりを泳いでいたら

ある日大きな滝に
僕はのみこまれた

僕は滝に
残らずウロコを奪わた

その先の
遠い海へと続く川を

身軽になった命と知らず
泣きながら泳いだ

懐かしく
愛しき喪失

2003/06/21 (Sat)

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