詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
黒いパーカーに隠れた視線を探って
僕は歩いた
君の長い髪は風に揺られて
すこし邪魔そうだ。
唇は赤い
熱でもあるのかな?
今日は暑いね
僕は舌を出した。
君はリードを引きずって
僕と歩く。
君のパーカーと
僕の毛皮は
同じ色だね。
BOW!
嬉しくて
思わず咆えた。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
憎しみからは
何も生まれないと
誰が言うたか
ハッキリと伝わる
怒りは
生きる糧に成るではないか。
憎しみ
憎悪
ああ
汚い
だが
今のアタシには
必要なものだ。
あの
屋上から
飛び降りるのは
それが済んでからでいい。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
鼓動が煩い
僕は悪くないと頭を抱える事はたやすいだろうが
それでは何も解決しない
解っていても足は進まない
薄ら笑いでゴメンを繰り返したら
其れは済むかも知れないけれど
僕は何か大切なものをすり減らしている。
闘う強さが欲しいんだ。
拳を握るように。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
声にならないなら
叫べないなら
言葉なんか要らない
だから
足掻くんだ
もたついても
前に進もうとするんだ
言葉で伝わらなくても
君の涙は
僕には見えるから。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
僕は
愚かだった
あんなに大切にしてくれたのに
あんなに愛してくれたのに
その存在に気付けなかった。
ごめんね
ごめんね
繰り替えす。
もう
届かない
天に向かって・・・。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
貴方が命を落としたならば
アタシも後を追いましょう
貴方が泪を零したならば
アタシも一緒に泣きましょう
貴方が激怒するならば
アタシは懸命に謝りましょう
だから
捨てないで
アタシを捨てないで
縋りつくこの思いを
ティシューの様に丸めて
簡単にゴミ箱にシュートしないで。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
未だ覚めやらぬ夢。
夢の中でアタシは父に怯えている。
父親がいつ怒り出すのではないかと言う恐怖感。
怯えているのは小さなアタシでは無い。
もう成人を迎えているアタシだ。
なのに、まるで子供のように怯えている。
今日は怒りませんように
今日は怒りませんように。
母やアタシ達の些細な失敗で
父は怒りを爆発させる。
いつも
そっと生きていなければ成らなかった。
停電を起すことでさえ
父の怒りを買う。
電気量も測りながら生活をしなければ成らない。
アタシは今何処に居るのか解らない
夢の中でぐるぐる回っている
大学の寮
実家
学生のアパート
そして
新居。
目を覚ますと辺りを見回し
夢で有ったことに気づく。
安堵する。
恐怖は安堵で埋まるが
すぐに恐怖は戻ってきて不安で一杯になる。
父も
母も
愛している
だからこそ
深く根付く
恐怖。
詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
アタシは泣いて
おいおい
泣いて
頭痛を訴えるのです。
この世界は
この暗闇は
アタシを萎えさせるのです。
アタシの目は
一時期
失明するだろうと云われました。
それも持ち直し
世界は変わったかというと
そうでもありませんでした。
でも
良かったことを
ヒトツ上げるとしたら
暗闇の中での生活は
アタシには耐えられなかったでしょうから・・・
今でも
うつらうつらと
ぼやけた世界に
泣きながら
生きているのです。
生きているのです。