詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
行きたいと
言った
生きたいと
言った
彼女は
逝った。
アタシは独りぼっちになった。
躯に口づけて
サヨウナラを詠おう。
君のために
アタシのために
明日のために
今日のために。
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何故
生きたいと望んだ
その瞬間から
死のカウントダウンが始まってしまうのだろう。
それが
自分でない事が悔しい。
大切な人を
抱きしめてあげたいと思ったのに・・・。
そんな結末
認めない。
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淋しさでいっぱいなのです
心から溢れているのです
僕は錠剤を噛み砕いて
苦い味を舌に打ち付ける
苦しさでいっぱいなのです
心が凍りそうです
僕は僕を殺してしまいそうです。
世界は痛くて冷たくて。
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這わせた指を噛み千切って
飲み込んで血だらけ
息が出来なくて
可呼吸でも
死にはしないから大丈夫。
大丈夫の定義がおかしいから
カサついた唇で笑う。
痛いねって
笑う。
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君が
生きたいと泣きながら
電話を切った
僕は
生きて欲しいと想いながら
止めなかった
生を受け
出合った僕等は
受容し
受諾しあう仲だったね。
今度は笑顔で
君を護るよ。
命に代えても。
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貴方を愛している
そう
口にする度に
手首に傷が増えました。
之は
アタシへの贖罪。
貴方は問う
どうして?
と。
アタシは答える
気が違いそうに成るから。
と。
愛しているわ
でも
アタシは
アタシを
愛せない。
貴方を
愛する
アタシを
愛せない。
だから
殺すの。
自分の中で
殺してしまうの。
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貴方を好きと言ったのは
嘘じゃない。
でも
繰り返す押し問答。
「ごめんなさい、手首を切りました。」
電話口で絶句する貴方。
「でも、もう大丈夫だから。」
しょうがないね、と一言。
好きだから
傷つけたくなくて
好きだから
一緒に居たい
好きだから
嘘を吐きたくなくて
でも
痛いのはきっと
アタシじゃない。