詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
黒目がちの瞳
何映してわろう?
小さな口で
乳を咥えて
貪欲なほど
生に飢える魂
細い手足
真白な喉
握りつぶして
締め上げて
息が無くなるまで
無情に
残酷に
何も判らぬまま
散る
命よ…。
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僕達の秘密の場所は
シャベルカーによって
掘り起こされて
キャタピラで踏み潰された。
其れを見ていた
僕等の仲間は
汗と涙と鼻水でぐちゃぐちゃだったんだ。
暑い日
むしむしした昼には
あの草の香りと
砂埃の匂いが
しっかりと思い出せる。
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無力な自分を恨んだ
何も出来ない自分
何もしない自分
歯噛みするほど悔しいが
事実なので仕方ない
愛しているよと
囁くばかりで
何もしてあげられない
思わず悲鳴を上げる。
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優しい貴方を
傷つけるアタシは
酷い悪妻なのでしょうね。
何時か貴方が
アタシを置いて
出て行ってしまうのではないかと
不安で堪らないのに
如何してアタシは
貴方に何もしてあげられないのでしょう。
優しい貴方は
沢山傷ついて
アタシは
貴方を傷つけることで傷つく。
アタシの両手はナイフで出来ていて
アタシの背中は剣山を背負っている。
愛しい貴方を傷つけたくないのに
如何して貴方は
アタシを抱きしめるの?
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君はね
とても優しいから
イライラするの。
叱り付けて呉れれば
アタシだって言うことくらい聞くわよ。
でも
オドオドしてて
頼りない。
へたれで
打たれ弱くて
仕事も出来ない。
でも
そんな貴方が好きなアタシ程
貴方は馬鹿じゃ
無い。