詩人:ノリ | [投票][編集] |
今は何も出来ない
どこにいるかも分からない
出口の無いトンネル抜けてゴールの無い迷路の様な
オアシスの無い砂漠の中で月の無い夜を彷徨い歩く
淋しい唄を創っては
大音量で流すから
心を心で蝕んでる
今は何も出来ない
どこにいるかも分からない
だから今はとりあえず
自分が立っている事を
鏡越しに笑って見せた。
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人に優しい人は
自分を隠す
強く在りたい人は
弱味を隠す
人に嫌われたくない人は
本当の思いを隠す
人が嫌いな人は
夢を隠す
何を思われても平気な人は隠す事を隠してる
僕らは生きてる
人が持ってる隠す意味
それを探しだす為に
隠す事は忘れられないから
胸に抱える臆病な意味
心の壁の裏に隠れたキミを
見付け出す為に。
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この世界のどこかに
ボクをもう一人見付けたら
何を頼むだろう
過去の痛みを分かち合い
一人ぢゃないって
知る事が出来たなら
どれだけ楽になるだろう
本気で探してみようか
もう一人のボクを
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遠い昔 とある町に
心の小さな男がいました
それでも
地位は高く
とてもお金持ちで
身体は
やっぱりポッチャリ系
家族は三人
私だけポッチャリ系で
それでも幸せな生活
そんな私でした
私の嫁や子供には
着物や簪、玩具やお菓子
欲しいと言われるモノは
何でもかんでも
全て買い与えていました
私は、買い与える事で
幸せも序でに買っている
そんな感覚だったのです
みんなが笑ってくれるなら傍に寄り添ってくれるならなんて
今思えば
私のお金は笑顔の片道切符だったのかも知れません
もう帰ってはこない
あの時の幸せも
あの時の地位も
あの時のお金も
みんな
あの時は良かった
幸せでした
いや
ただ私は
幸せと云う言葉を
履き違えて
きたのかも知れません
履き違えてました
気付いた時には遅かった
本当の何かはお金では
買う事が出来ない事を
心でしか買えないモノ
お金で買えない何か
今
私には心しか残ってない
そこに
本当の何かが
見えてきました
私は最後の小判を
団子に変えると
寺子屋の子供達に渡し
この町が昔の私と
重なって見えるから
遠い昔に
旅に出ました
ぽっちゃり系の心も連れて
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絵にも書けない大波に
臆病に動けないキミ
でもボクは知ってる
キミは乗り越える事を
キミだけの波だって事を
どんな大波がキミの前に
訪れたとしても
必ず乗り越える事を
溺れたって良い
静かに波は過ぎていく
もがいて
助けを呼んで
必死になっても
静かに時間は過ぎていく
人はみんなそうやって
海と夕焼けの
綺麗な地平線を眺めてる。
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いつの間に
大人になったのだろう
ただ時が過ぎただけなのに
身体と世間体だけが
大きく膨らんで
人の目ばかり気にしてる
無邪気にはしゃぐ子供達
必死になっては転んで
夢中になってはつまづいて
あんな時代もあったなと
心のベンチに腰掛けた僕
座ってないで
腰をあげないと
俯いてないで
前を見ないと
なんて無理矢理にも
奮い立たせるけど
このベンチがとても
居心地が良くて
寝転んで見上げた
いつもと変わらない空には
はぐれた小鳥が
大きく羽を広げていた
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悲しくて涙
切なくて涙
悔しくて涙
苦しくて涙
どうしようも無くて涙
感動して涙
嬉しくて涙
幸せ過ぎて涙
あくびと誤魔化して涙
奇跡に触れて涙
数えきれない涙でも
ボクは1から数えてる
もう泣かないなんて
言わなくていいよ
ボクの心の
汚れた部分は
キミの涙でしか
流せないんだ
キミの心が
落ち着く場所は
ボクの胸の中だと
信じてる
涙を笑顔で返すから
笑顔を涙で返すから
もう泣かないなんて
言わなくていいから