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柚の部屋


[102] 涙を添えて
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夢の奥深くで

眠っていられたらいいのに

静かな蒼に

囲まれ口ずさむ歌

風に乗ればいいと思うのは寂しさ

戸惑い 知らぬ内に流した涙は冷たく

ぬぐった手は白く震えていた


感じたことの無い温もりを求めるのは

誰も同じで

自分しか見えない旅人が

いつまでも彷徨い歩き続けている


ここにあるよと言ってくれれば

すぐわかるのになんていうわがままは

花が散るような思いと似ている

手を握ってほしいという願いは

流れ星に託す思いと似ていた


自分の足で立っているのが辛くて

誰かの為に生きたいと思った

支えたい思いと支えられたい気持ちがぶつかり

また涙ばかりが

泉のようにあふれ出るばかり


愛が愛で返されるのなら

どんなにいいことか

私が私であればどんなに楽か


叶わない思いは永久に輝き続け


いつまでもこの心を強く締め付ける

2010/03/01 (Mon)

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