ホーム > 詩人の部屋 > 柚の部屋 > 光の差す方へ

柚の部屋


[96] 光の差す方へ
詩人: [投票][編集]

声が届かなくなる

自分に

あの胸が熱く

こげるような感覚と

まるで無風の中にいる

静か過ぎる世界


現実とも夢ともわからないような

閉ざされながらも広がる


自分だけの世界


そんなところに唯一届くのは

空多角飛んでいる鳥の姿と

自身の鼓動

息を吐くごとに高鳴る


自分の鼓動



一度目を閉じて

もう一度開いてみれば

とても明るい景色が岐路がる

そして自分は一歩踏み出し



その明るい中へと


少しずつ歩んでゆく

2009/05/21 (Thu)

前頁] [柚の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -