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老女と口紅。の部屋


[36] 絵葉書
詩人:老女と口紅。 [投票][編集]

ここは

思い出の旅館


幾度となく

足を運ぶ

季節は巡り

もう 何度目の旅路

少しづつ

変わりゆく景色

セピア色の君

変わらぬは

目を閉じて思う

君の笑顔

旅先でつづる

君へ

送らぬ

ポスト カード


いかが お過ごしですか

体の調子は

どうですか

私は

何も変わらずに

過ごせてますよ


筆を置き

煙草に火をつける

涙目は

煙が目に

しみただけ

思い出の地で

詩う

悲しい詩


もう一度

君と

やり直せたらと


叶わぬ

願いを抱いて



旅先から

君へ

また一枚


出せぬままの




ポスト カード



2004/07/18 (Sun)

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