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老女と口紅。の部屋


[66] 眠れる王子のお膝元
詩人:老女と口紅。 [投票][得票][編集]

恋あらば コウロギの音(ね)と 頬杖と 今宵の月に 酔うてもみるや

短歌物語/
-農夫に恋したお姫様-


貴方の笑みよ
そのままに

包まれてゆく
切なさは

胸の奥まで
焦がしゆき

高鳴る鼓動は
祈りへと

月の元へと
届けられ

丸き鏡は
あの人だけを

静かに
優しく映し出す


思い起こせば
  セツナクテ
声が聞けたら
  アイタクテ
見つめられたら
   フレタクテ‥


その先も
その先も
また欲しくなり


想いは果てなきお姫様
想いは果てなき お姫様

2008/02/27 (Wed)

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