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杳子の部屋


[1] 紫陽花
詩人:杳子 [投票][得票][編集]

雨音が耳鳴りをかき消して

滴る灰色が声を枯らした

叫べど叫べど届かぬ声は

神様の耳に届くでしょうか

濡れた体を温めるように

私はそっと思い出に寄り添う


雨音が耳鳴りをかき消して

滴る灰色に溶けて溶けて

待てども待てども君は来ない

淡くなりゆく私の気持ち

風が雨を迎えに来ても

私はきっと振り返らない

2012/12/10 (Mon)

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