詩人:瑳紗 | [投票][得票][編集] |
おげんきですか?
私のこと、覚えていますか?
あなたがいなくなってからもうずいぶんたちましたね。
でもあなたと過ごした時間は昨日のことのようです。
それはとても短かったけれど、
その一つ一つが幸せなひとときでした。
あなたが私に言った最後の言葉は、
今でも私を励ましてくれます。
もちろんそれがあなたと私の最後だとは知らなかったけれど。
きっとあの言葉は
「さよなら」
っていうあなたの心の声だったのかもしれません。
もしあなたにもう一度会えるのなら、
もし今あなたにこの声が届くのなら、
「ありがとう」
そう言いたいです。
秋風が吹き抜けていく夜に、
心のポストからあなたにこの手紙を送ります。