詩人:紙一重 | [投票][編集] |
そう
泡になってしまったの
根拠はないけど
彼女はいないと思ってたから
目の前の女の子が、
まさかね
理解するまで一瞬かかったわ
その後の会話は半分しか入ってこなくて
私は必死に笑顔を
装ってた
仲良いのは同期だからと思ってたよ
一緒に現れたのもそういう意味だったの
後から思えば
合っていくつじつま
お疲れ様、と別れて
ひとり歩きだした
胃のあたりが重いのは
おなかがすいてるからだと
自分に言い聞かせた
もっと前に知ってれば
きっと好きにはならなかった
でも
君への気持ちは
どこへ
飛ばせば
いいんだろ
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
作っては溜め
作っては溜め
たまに消し
また作ってる
君に報告したいこと
君に聞きたいこと
ほんの些細なことで
メールを送りそうになってしまう
決して伝えない言葉
送らないメール
送信フォルダが防波堤
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
夢の中で思いがけず
あなたに会えました
声がしたので扉をあけたら
あなたがいました
夢だと思ったけど
あなたは顔をくしゃくしゃにして
ただ抱き締めてくれました
色々話したいことはあったけど
それでもう充分でした
そこに確かにあなたがいたから
朝起きたらやっぱり夢でした
おばあちゃん
ありがとう
これは悲しい涙じゃないの
また遊びに来てね
夢のなかに
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
時間に追われてる
何時になった
どこかにいかなくちゃ
何かしなくちゃ
出かけたくない
何もしたくないのに
学校も
家も
趣味も
恋愛ですら
がっちがちやぞ
最初は自分で決めたはずなのにどうして
どんどん苦しくなってくよ
まるで八方からの拘束
何の仕打ち?
無責任でいいよ
逃げたい
投げ出したい
自由がほしい
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
つらいときは
泣いてもいいよね?
傷ついたときは傷ついたって
言ってもいいよね?
自分を大切にしてもいいよね?
聞きたくないことは聞かなくてもいいよね?
受け入れたくないものは
忘れていいよね?
じゃないと壊れちゃいそうだよ…
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
夜11時
見上げた空がでかくて
ああ、大丈夫だ
って思った
生まれ育ったこの土地を離れても
産み育ててくれた親と離れても
同じなんだ。
空でつながってる
いつでも戻ってこれる
紺色の空に白い雲が
沢山ういてた
星なんて見えなかったけど
ずっと見上げていたかった
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
どんなにがんばっても
叶わないことはある
自分より数段上
いや数十段上のすごさを
目の当たりにした
自分なんて無力だ
この世界ん中で
蟻ほどにちっぽけさ
わかってる
そんなことわかってる
それでもなんとか
自分が生きた証拠を残したい
爪痕ひとつでもいい
残したいから
だからあがいてんだ