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紙一重の部屋


[223] 君の暗闇に光をさしたい
詩人:紙一重 [投票][得票][編集]

顔を手で覆いながら君は
去って行った彼女への
思いを吐露する

「僕が悪かったんだ。後悔してる」

歪んだ苦しそうな
そんな表情でさえセクシーなのに

君の口から出てくる言葉は
去って行った彼女への
後悔の言葉


ねえどうして

私だったら
私だったら

ここにいる
私だったら

抱きしめてあげられる

痛そうにしてる胸だって
治してあげる

嫌いになるほど好きなら
嫌いになっちゃえばいい
後悔したって仕方ない
戻ってなんかこない
待ってる男なんて今時流行らない

なんて得意の毒舌も言わずに――――
ちゃんと黙ってる。

我慢してる
指を組んだ君の手に
ほんとは触れたいけれど

2010/12/23 (Thu)

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