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あかつきの部屋  〜 投稿順表示 〜


[106] VAMPIRE
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その肌に触れるたびに

這わせる激情の爪

くちびるを重ね合って

剥き出す欲情の牙


だれのため、なんのため

この想いは燃えあがる?

愛し合う程、求め合う程

傷つけ合ってしまうよ


月のように、星のように

照らすことはできないの?

全能な抱擁、万能な愛情

なんて愚かなエゴですか?



愛するほど傷つけて

求めるほど傷ついていく

憎しみ合う訳じゃないのに



血を流し、胸を裂いて

細胞のひとつひとつまで

交ざり合いたいと

噛みついてしまう僕ら

哀しいVAMPIRE

2007/12/30 (Sun)

[107] 眠り
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疲れた果てた身体を

ベッドに投げだしても

なんだかちっとも

やすらいだ気分になれねぇ

今日あった嬉しいことも

安い酒を飲んだみたいに

白けちゃう…



今夜も夢で逢えたら

僕の心は救われる

冷たい夢の中であっても

悲しみつつむ暗闇だけが

僕らを繋げてくれる

2007/12/30 (Sun)

[112] 朝陽
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朝陽が射し込んだ
カラッポの部屋

なにもかも終わった
にがい解放感

言いたい事も言えない

思い浮べた君の眩しい笑顔

傷口に思い出が滲んでは
だらだら流れ出るんだ


不満や嫉妬を隠して
優しさだけで辿り着いた

故郷を離れたように
胸を染める孤独な朝

もう、君はいない



忘れられる日はくるの?

傷はいつか痂になって
剥がれ落ちてくれるの?



不満や嫉妬を照らした
朝陽の中に君は消えた…

2008/01/02 (Wed)

[113] それでも君を
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「なんとなく
 寒くなってきたよね
 もう少し近くにおいで」

 なんて言えないで
 遠くで見つめてる

 悴んだ手を
 ポケットに突っ込んで



 今ごろアイツと
 一緒に居るんだろ

 行き先のない嫉妬心

 何を犠牲にしても
 君が欲しい

 明け方にめばえる想い



 どうしたら君を
 強く抱けるの?

 君の笑顔は遠すぎて

「もう少し早く
 出逢えていれば…」

 そんな想いが溢れてる


 どうしたら君を
 強く抱けるの?

 君を呼ぶ声は霞んで

「どこか遠くまで
 出かけてみたい…」

 そんな願いが溢れてる



「なんとなく
 寒くなってきたよね
 もう少し近くにおいで」

 なんて言えないで
 遠くで見つめてる

 楽しそうにはしゃいだ
 君の姿を

2008/01/02 (Wed)

[115] 高嶺の花
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可憐に咲いた花

誰もがただ見惚れている

間違いなく僕もその一人

大それたことなんて

望んじゃいないよ


だから

せめてあなたに宛てた想い

今夜くらいは

抱いて寝てもいいでしょ?

朝日が事実を総て

照らしだすまで

高嶺の花の香りに

ひたっていさせて


夢でもなんでもかまわない

あなたがいればかまわない

2008/01/07 (Mon)

[116] 岐れ路
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淡く脆く落ちる朝露照らし

昇ってゆく太陽

白々しい街の中を歩く

君を見つけた

小さなその背中にかける

言葉は見つからない


気怠い朝靄の中で

じわりじわり沸き上がった

コーヒーのように

苦い苦い思い出

今日はそいつで

目覚めてしまったよ



一緒に歩いた坂道

花火を見上げた桟橋

いつもそこに君がいると

思ってしまう自分がいる

でも一緒にいれないことも

わかっているんだよ


さよなら

僕は次の角を曲がるよ



寂しい部屋の中にひとつ

ふわりふわり漂っている

シャボン玉のように

気紛れな思い出

今夜はそいつで

夢を見てみようかな

2008/01/07 (Mon)

[117] LUNA
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漆黒の闇の中

照らし出される想い

見上げるは

まん丸い穴から漏れる月光



衝動に任せた行為

髪に触れたのは故意

満月が輝く今宵

妖しく咲いた魔性の恋



狼男のそれのように

欲望丸出しにして

今夜なら言える気がするよ

自分の言葉で

2007/07/26 (Thu)

[119] ココロノリミッター
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瓦礫の中に埋もれてる

犠牲者たちの悲鳴

情け容赦ないくらい

術を選ばぬ暴徒の主張


平和に見せた世の中で

築き上げた文明模様

愛するものを護るため

握り締めるは愛なき拳



ハジケロ

ココロノ

リミッター!!



脆く崩れるビルを眺め

街を染めてく黒い絶望


高く掲げたあなたの手が

確かに拓く碧い未来

2008/01/09 (Wed)

[120] 虹の階段
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夢を見ていたんだ

永遠なんて夢を

白い花はそっと散って

時の針は錆ついた


夢が醒めていった

永遠なんて夢が

どうしてそんな儚いもの

無邪気に信じてこれたんだ



光と影とを同時に背負って

諸行無常の下に散る生命



孤独を照らしだした

月に染まって眠れよ

生まれた喜びだけを

そっと胸に咲かせて


色褪せぬ想いに胸を濡らし

遠くを見ているよ

虹の階段を上っていく

あなたを見送っているよ



枯れない想いを咲かせて

2008/01/14 (Mon)

[121] 葛藤ロードショー
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右隣に座ってる

この娘の事を知りたい

偶然でも装ったら

手でも握ってしまおうか


あの手この手

頭の中駆け巡る…



喋りたい、触りたい

抱き締めてキスしたい

身勝手な欲望よもう少し

僕に勇気をください



左に座る彼女が

僕の手を握り眠る

グッとかかってくる力が

これが現実って言ってる


これはリアルだな…



拒めない、否めない

これが僕の選んだ世界

ああしてもこうしても結局

どうしても踏み出せない



どうしよう

あれが欲しいけど

どうしよう

これも欲しいなぁ…

2008/01/14 (Mon)
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