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あかつきの部屋  〜 投稿順表示 〜


[261] やっぱりぼくはきみがすき
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こんな筈じゃなかった

もっと笑い合える筈だった



“間違い探し”

そんな暮らしのなかで

傷つけたり傷ついたり



少し離れてみたら

あぁきみが気になるよ



やっぱりぼくはきみがすき

たどり着くのはそこなんだ

何度も同じ過ちを

繰り返したとしても…



誓い合った日が

なんだか遠く感じる時も

この先続く道のりが

ながく感じてしまう時も

たどり着く答えはいつも

やっぱりきみがすきなんだ

2008/12/23 (Tue)

[262] はなみずき -花言葉-
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閑散な風景に咲いた

淡く白い花

まるで昔見た絵画のなかに

迷い込んだよう



戸惑うぼくに

ほほ笑みながら

花を差し出した

きみの瞳は深くて

たまらず逃げ出したんだ





今でもまだ憶えている

花の匂いときみの名前


脳裏に焼き付いた呪文

唱える度に侵されてしまう

2008/12/26 (Fri)

[263] はなみずき -再開-
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夕暮れの帰り道

予期しない偶然

きみと鉢合わせ

戸惑うのはぼくだけ



相変わらずのほほ笑みと

すこしおとなびた眼差し



不器用な笑顔

浮かべるしか

なす術がない

こどものままのぼく



なにげない言葉たち

忽ち枯れたはずの花びらが

ひらりまた風に舞う



ほのかに漂う匂い

あきらかに現れる焦り

ぼくの中でまた花が咲く

2008/12/26 (Fri)

[265] はなみずき -本能-
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薄暗い月灯りのした

息ひそめる想いと想い


うずく感情と涙を堪えて

流れる時に逆らうように





静寂な車のなか

吐息に曇る想いと想い


きっかけ探り彷徨う男と女

撫でるように絡める会話





理性も自制も

灰になってしまえばいい

罪を痛みで

つつんでしまおう



咲いて散るがいい

花も恋も命もみんな……

衝動にまかせて

きみを抱いた夜───

2009/01/07 (Wed)

[266] はなみずき -バージンロード-
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きみにもらった
淡い恋と花言葉

あれからいったい
どれくらい時は過ぎた?

今でも相変わらず
胸に差した白い花

萎れずに咲いているよ



きみがぼくの想いに
気づいているのか

そんなの構わない

ぼくも少しくらいは
大人になれたのでしょう

そんなこと思いながら
見つめるバージンロード





嬉しいけど、寂しいけど

素敵だけど、寂しいけど

歩いていくきみを見送る

花を抱えてきみを見送る

2009/01/13 (Tue)

[267] はなみずき -フレンズ-
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繰りかえす季節のなか

二度とない出逢いのなか

形を変えるもの達のなか

変わらないものがひとつ



誰かを想うことの切なさ

誰かに必要とされる強さ

きみが全て教えてくれた

感情をぼくにくれた





きみにはきみの

ぼくにはぼくの

長く長く続いてく旅路


それでも通じ合えてるのは

奇跡と呼んでいいよね





愛というくさりもない

恋というしがらみもない

例えることできない関係

かけがえのないフレンズ



きみとぼくとの間には

決して枯れることない花

閑散な風景に咲いた

愛情と感謝のはなみずき

2009/01/18 (Sun)

[268] ぼくがはじめてついたうそ
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心配性のきみの瞳が映しだしたのは嫉妬心

見えない影に怯えて震えながらぼくの袖を掴む



大きな涙の粒にひそむ深い深い孤独

どんな優しい言葉でさえ届かず泡と消えるようで

これ以上二人傷つき合って

どこに向かえばいいのでしょう

寂しさを笑顔にすり替えてせーので振り返れたらいい



また明日ぼくがきみを想わないように

きみがぼくを忘れるように

“この場所に愛なんてないんだ”

ぼくがはじめてついたうそ

2009/01/20 (Tue)

[269] 約束のない待ち合わせ
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通い慣れた道を歩き

君の名前を呼んだ


不感症つづきの日々

手応えは何もない



浮かれた人混みのなか

何かを恨んだ卑屈な男

やり場のない憤りが

涌いてくる



言い訳を探すように

雑誌をめくって

パラパラ変わる

インフォメーション

目的地はどこだ?



一体どこに向かってるの?

何のため歩くんだろう?

終わりのない自問自答

息が切れそう

優しくキスして



歩き始めた日の想い

生まれた日の喜び

忘れ立ち止まりそうな夜

君を想えばまた歩きだせる

独りでも……

2009/01/24 (Sat)

[270] てをつなご
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ふたり描いた風景にどれくらい近づいているかな

ふたり話した夢にどれくらい近づいてこれたのかな



右へ左へ吹く風に

心と身体揺らしてブレながら歩いてきたんだ

今までもこれからも……





三年後もふたりで並んで歩きたいな

十年後も二十年後もずっと



この先にどんな困難が待っていようと

最後の最期まで手を繋ご

2009/01/30 (Fri)

[272] 満月に吠える
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満月に吠える

あなたを思い浮かべ……





手を伸ばせば

いつでもそこに

あるもんと思い込んで

失くして初めて

永遠なんてないんだと

気づかされる


運命というもので

誤魔化して見送る日々



大事な人だと知ってるくせ

気遣いのひとつさえ

横着しているこの怠け者に

誰が守れるだろう


虚しい涙の粒に映る

自分の愚かな日々



無骨な手

暖かい背中

ぬくもりはここに在るのに

あなたは居ない





満月に吠える

あなたに届くように

ビルの屋上まで

昇れば聞こえますか?


みんな知らん顔で

幸せそうにねむる



独り満月に吠える……

2009/03/19 (Thu)
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