詩人:あかつき | [投票][編集] |
イタミをはらみながら
シアワセをだきしめて
フアンをかんじながら
ヨロコビをかみしめる
幼い日に見た夢のよう
幼い灯はいま私のなか
いつか出逢うその笑顔
ヨロコビを鳴らす鼓動
夢のようなシアワセと
確かなイタミ
ふたつとも抱きしめたら
ヨロコビを唄う
詩人:あかつき | [投票][編集] |
空を見上げ
飛んでいく鳥たち羨む日々
羽ばたくその瞬間を夢見る
僕にあって
君にない物など何があるの
その瞳の光が
僕の影を映すよう……
あの紅いはねが欲しい
その碧いはねが欲しい
誰かのはねを真似たら
もしかして上手に飛べる?
鷹のように雄大に
白鳥のように優雅に
膨らむ想いを秘めて
果てしない空を見る
見よう見真似でつけた
色とりどりはねを
ちからいっぱい広げ
羽ばたいてみたんだ
もがくように宙を舞い
ぶざまに地に落ちて
見せ物みたいな鳥
クジャクになっていた…
詩人:あかつき | [投票][編集] |
ベッドの上でつないだ手
どうかはぐれないように
羽毛よりも暖かく
真綿よりも柔らかく
幸せの薫りと
事の重大さを思い知る
絶滅危惧種より尊くて
有形文化財より重要で
そんなかけがえのない
この手のぬくもり
いつか消えてしまうと
考えてしまうのは
少し寂しいけれど
永遠でないのなら……
一晩中寝ないで
つないでいたい
鳥籠の中で時の許すかぎり
これですべてが終わっても
悔いのないように
愛し尽くすくらいに
キミと今を生きていく
詩人:あかつき | [投票][編集] |
果てしない夜のやみでも
ぜんぜん恐くない
ひそむ月にむかって
凛々しく吠えてやる
例えこのまま独りきりでも
ぜんぜん構わない
群れて誤魔化さずに
勇ましく吠えてやる
でも本当のところは
不安でしかたがない
もしきみが知ったら
間違いなく笑うだろう
虚栄心を照らす月が
憎くて吠えている
群れの端の猜疑心が
恐くて吠えている
夜な夜な鏡に映った
自分にも吠える始末
眼を凝らし牙を研いで
孤独をえらぶのは
勇気じゃないよ
まして強さなんかでもない
ねぇ気づいている?
僕の不安が分かるのなら
うすぐらい月のしたで
あまいキスをおくれよ
『…ダレカ!!…』
詩人:あかつき | [投票][編集] |
アルバムめくって
幼いきみの笑顔
時の流れを少し感じて
思わず涙こぼれた
あとどれくらいだろう
きみと一緒にいれるのは
そんな事を考えかけて
思わず瞳をとじた
永遠なんて言葉だけで
あてにならないよね
かぎりある命の灯
かぎりある時間のなかで
どこまで一緒にいれるか
わからないけど
永遠の手前まで
きみと出逢って
哀しみすべて受ける
覚悟をしたんだ
これからどれだけ
喜び集めていけるか
それはぼくらしだい
『今』がいつか
思い出にかわっても
もう泣かないと決めた
かぎりあるからこそ
かがやく命
とうとい思い出
どこまでも一緒に
いれるように祈ってる
永遠の手前まで
できればその向こうまで
詩人:あかつき | [投票][編集] |
生きることはくるしみと
偉人が書きのこした自伝
愛することはかなしみと
延々書きつづられた詩集
月のしたで読み耽ってる
ボクガココニイル
誰も通らない橋のうえで
真冬の寒さにこごえてる
誰も知らない痛み抱いて
真っ赤な涙を流している
矛盾を覚え途方に暮れて
自我と理性でおこる戦争
誰かに見つけられることを
誰にも解らない場所で待つ
ボクハココニイルヨと
詩人:あかつき | [投票][編集] |
革命だなんだかんだ
左の拳をふり上げて
どこまで連れてくの
現在地も解らないで
先をいそいでばっか
ほらまた迷子の集団
なにかを望んだところで
けっきょく先生あなたは
なにもしてくれないよね
まったくいい迷惑だ
こんなんじゃまるで
化かし合い騙し合い
ただの国取り合戦だ
僕たち平民など蚊帳の外
刀のない戦国時代
詩人:あかつき | [投票][編集] |
海の向こうで騒がしく
独裁的な侵略のTALK
口さきの改革構造で
誰も彼もふらふらのWALK
ビルのてっぺんから
なにかが崩れ落ちた
生存競争、略奪戦争
血で血を洗う復讐
どこまで行っても
平和は見えてこないなぁ
すぐ傍で勃きてる
惨事を嘆きながら
どこかの誰かが
送り出す助け船を
苛々して待つ時代は
終わりを告げている
すぐ隣で泣いている
あなたの涙が
ひとつぶ落ちて
初めて気がついた
それでも遅くはない
はじめてみましょう
詩人:あかつき | [投票][編集] |
夢のなかで
きみとキスをしてしまった
情けないかぎりです
もう何も手につかない
誰にも侵せない
僕だけの尊い領域
彼女もママもパパも
何もかも全部おいだして
想い浮かべた
優しい笑顔はいつでも
木漏れ日のよう…
テレビのなかに
また君を見つけてしまった
運命めいたものを
感じるほど重症
誰にも話せないよ
僕の妖しげな妄想
現実はとてもつらいや
とりあえず今は放り出そう
許されるなら
ずっと夢のなかにいたい
もう戻れない……
詩人:あかつき | [投票][編集] |
ねぇ、僕は君を
ちゃんと守れてるだろうか
ふらついた足跡なぞれば
自分で不安になる
誓い合った言葉
まるで今じゃ嘘みたい
鏡の自分を眺めては
とても憂うつになる
君が僕に笑いかける
不器用に笑い返した
そんな日々のなか…
胸を張っても
意地を張っても
しょせん僕は僕で
なにも言わずに
ついてきてくれる
君は最高です
君の眩しい笑顔で
僕の影が際立つ
僕は卑屈になる