詩人:あかつき | [投票][編集] |
長い長い坂道
キミの手を引いて走り
登りきったその先
間違ったことに気づく
「誰も幸せになんかできない」
思い知らされた途端
地図を丸めてた
幸せっていったい
何でしょう?
追いかけるほど
逃げていくよ
隣で寄り添うその笑顔
いつの日か涙で
濡れないように祈る
雨上がり裏道
キミと手を繋ぎ歩き
水溜まり飛び散る
泥だらけのスニーカー
思い切り笑われた瞬間
幸せの欠片に
触れた気がしたんだ
幸せっていったい
何でしょう?
追いかけるほどに
分からないよ
どんな匂い?どんな感触?
どんな形?どんな色?
誰か教えて
ねぇ……
互いに歩幅合わせてそっと
おんなじペースで進んでいく
幸せが何か知らないけど
おんなじ夢に向かって
今日も歩いてく
信じた方へ……
詩人:あかつき | [投票][編集] |
『継続は力なり』そんな言葉に躍らされ感覚が麻痺して不感症
『結局三日坊主』そんな意見にビビらされ毎日をガムシャラに走り抜ける
求めたものと違っている 気づかぬフリが上手くなった
自分自身ごまかしてどこまで生き延びればいい?
『続けていれば何か見える』呪文のように唱え続ける
いらないものばかりあふれかえる部屋の中
本当に必要なものが見つからない
涼しい顔して踏んばって結局疲れしか残らない
自分自身ごまかしていつまで生き続ければいい?
ゴールが見えないわけじゃないただここにゴールがないだけ
『明日はきっと変えてやる』そう誓い眠りに就く夜
満員電車に揺られながら意思なき一日が始まる
腑抜けた顔を眺めながら増えるシワの数を数える…
自分自身ごまかしてどこまで生き延びればいい?
遠のいてく夢を忘れ行儀よく枠にはまるだけ?
誰のために? なんのために?
戦う理由を思い出せ
『欲しいものはなんだろう』呪文のように問い続けよう
詩人:あかつき | [投票][編集] |
気づけば10年ぶり そんなこと見せない素振り ひとり心さぐり 無邪気に記憶たどり どこからともなく思い出に誘われて優雅にひらりひらり舞う蝶 この手を伸ばせばもう一度さわれるのかな あの頃みたいにもう一度手を繋げるのでしょうか…
大人びた眼差し 少し短くなった髪 何気ない笑顔 昔のおもかげを探す 知らない君を目の当たりにする度にハラリハラリ羽をもがれたよう この手を伸ばしてももう二度とさわれないだろう たぶん追っているのは色褪せた思い出の中のだけの蝶……
風の吹かない部屋に漂った残り香はいつまでもあまく 何もない空を探し続けるあおい心を弄ぶ……