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あかつきの部屋  〜 投稿順表示 〜


[200] 虚空
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明け方目覚め
ふと思い出す

行きつけの店
見慣れた仲間

馬鹿なほど騒いでた
そんな日が懐かしい…



あぁ独りきり
この広い世界の中

あぁ独り言
この狭い部屋の中

あぁ私だけ
置いてかれてるみたい

もうあの頃に
戻れないのは解ってる



なにかが壊れる
笑顔と一緒に

なにかが崩れる
涙と一緒に

2007/07/19 (Thu)

[202] 玉響 -たまゆら-
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何も分かり合えないと誰も信じないで鬱ぐ

広く冷たいベッドのなか枕を抱いて眠る


もう少し器用に生きられたら悲しみどれだけ減るかな

もっとじょうずに心のドアひらけたらいいのになぁ


目には見えないこの想いを

手では触れないこの想いを

ただあなたに知ってほしいんだ


言葉の向こう側で微かに不器用な音色奏でているよ

誰もは入れないこの心の合鍵をそっとあなたにあげる

鈍く響くこの想いをあなたにだけ聞いてほしい

2008/05/18 (Sun)

[203] バイバイ。
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バイバイをしてすぐポケットの中に君を探す

なん辺こんな見苦しい失態くり返す?


体中が憶えているんだ

君が必要だって…





バイバイなんて言っといて心の隙間埋めるように

ちょっかい出して女々しい後悔くり返す


今更思い知らされてるんだ

君に依存してたって…





夜中打ち建てた誓いは

明け方に根元から折れて

ポケットには煙草…

2008/05/18 (Sun)

[204] NO HONEY,NO SWEET
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最近いつも悲愴な表情

腕に疵まで附けて

可哀相なんて

誰かの同情

待っていたって

誰も来やしない

世の中そんな甘くねぇぞ



飛んで堕ちるのも

飛んで羽ばたくも

飛ばず逃げるのも

すべて自分しだい



辿り着いたのは崖の上

追い詰められた崖の上

腹の底から笑いたいなら

腹を括って飛んじゃえよ


自分自身を救うのは

誰でもない鏡の中の自分

2008/05/18 (Sun)

[205] 生きるアカシ
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痛い痛いと泣いてしまう

制御不能の感情なんてのが次から次へ湧き出てきてくる


辛い辛いと喚いてしまう

得体の知れぬ衝動なんてのが後から後から追い掛けてくる



失望と戦い続ける

絶望を抗い続ける

また笑うための苦痛

また君と会うための坂道

辛いのは生きているから

辛くないのは死んでいるから



痛みを孕む生きるアカシ

涙を伴う生きるアカシ

苦しみながらも今日も生きている


熱を帯びる生きるアカシ

宿命を纏う生きるアカシ

ふらつきながらも…

苦悩とともに明日も生きていく

2008/05/18 (Sun)

[206] しずく
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窓を彷徨うように流れ落ちていく

ふたつの頼りないしずくは

まるで恋模様


引き寄せながら

引き離しながら

気まぐれに落ちていく



完全に消えてしまえるなら

悲しみさえも両腕を広げ抱けるのに

気化しきれぬ想いと戯れ合いながら

寄り添うように拒むように

彷徨い続ける

2008/05/18 (Sun)

[207] SEASON
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傾いてく夏の風景
街はそぞろ

二人で行った湘南の海
肌寒い風が吹く頃



あんなに熱かった
あなたへの想い

今ではまるで秋の空



誰が悪いわけじゃない
時が過ぎていっただけ

誰のせいなんかでもない
季節がそうさせただけ



波の音は遠い記憶
麗しき響き

海の風は甘い記憶
芳しき匂い



今こうして
生きているのは
あなたがいたから…

2007/08/31 (Fri)

[208] 赤い糸
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人の隙間を縫って狭い街で複雑に入り組んだ糸

ぼんやりそいつを眺めて

確かめるように引いたり緩めたりしたら君がいた


心と心を繋いだ細い糸

遠く離れてもきっとどこかで通じ合ってる



どうかいつまでも途切れないように

できるだけ縺れないように

不器用でもいい

焦らず優しくどこまでも紡いでいこう

僕らの赤い糸

2008/05/19 (Mon)

[210] SLEEPERS
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寝呆け眼で追い掛けてた
儚い幻や幼い恋

色褪せていく風景の中で
苦いキスの味を知った



僕が怯えているのは
残酷な運命じゃない

今にも
枯れてしまいそうな自分



踏み潰され
萎れたように眠る花
ヨミガエレ

枯れないかぎり
終わりなどないと囁いて

雨にうたれ
萎れたように眠る花
ヨミガエレ

荒れた大地に
鮮やかな景色を見せてよ

もう一度
勇気を咲かせてくれ

2007/09/08 (Sat)

[211] Swallowtail
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気づけば10年ぶり

そんなこと見せない素振り

ひとり心さぐり

無邪気に記憶をたどり

どこからともなく

思い出の匂いに誘われ

ひらりひらり舞う蝶



この手を伸ばせばもう一度捕まえられるかな

あの頃みたいにもう一度手を繋げるのかな



変わらない笑顔

短く切ってしまった髪

何気ない仕草

気づいたのは多分僕だけ

あなたと僕の

同じとこを見つける度に

羽をもがれたような想い



この手を伸ばしてももう二度と捕まえられない

僕が追っているのは思い出の中にだけ舞う蝶

2008/05/19 (Mon)
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