詩人:あかつき | [投票][編集] |
暗やみに浮かび上がる
ろうそくに灯る燈
ちいさくつつむオレンジ色の世界
もう少し浸っていたいけど願いを込めて吹き消そう
少し淋しさもあるけど来年もまた笑い合える
どれだけ時が経っても今日という日は消えない
いくつろうそくの火を吹き消したって消えない
季節は色を変えていく
街は日々変わり続ける
僕は君と歩いていく
変わらないものひとつ持って
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「さよなら」より
「ありがとう」と
「じゃぁね」より
「またね」と言ってみよう
涙なんて流れないけど
わかっているだろう
薄情なわけなんかじゃない
再会を強く信じてるんだ
素晴らしい人生を笑顔で
手を振りながら歩いてくあなたへ
花束の代わりに「頑張れ」と
使い古した言葉送るよ
素晴らしき友
素晴らしき旅立ち
It's wonderful life
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愛した人に「愛してる」って言えずに滲む蒼い陰
まっすぐすぎた瞳がなんだかやけに恐かった
君のサインに気づけないふりでしか
応えられない弱さを今になって責めても。
「期待」と「諦念」をポッケにいつも一緒に持ち歩いて
逃げるように歩いてた
怯えるように隣に居た
泣いてた君を抱けなかったのは僕だ
こんな詩を謳っても届かないだろう
何度懺悔しても
何度後悔しても
何も変わりはしない
このまま…
何処へ行けばいい?
何をすればいいんだろ?
答えは見つからないけど
このままさよなら
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気づけば10年ぶり
そんなこと見せない素振り
ひとり心さぐり
無邪気に記憶をたどり
どこからともなく
思い出の匂いに誘われ
ひらりひらり舞う蝶
この手を伸ばせばもう一度捕まえられるかな
あの頃みたいにもう一度手を繋げるのかな
変わらない笑顔
短く切ってしまった髪
何気ない仕草
気づいたのは多分僕だけ
あなたと僕の
同じとこを見つける度に
羽をもがれたような想い
この手を伸ばしてももう二度と捕まえられない
僕が追っているのは思い出の中にだけ舞う蝶
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寝呆け眼で追い掛けてた
儚い幻や幼い恋
色褪せていく風景の中で
苦いキスの味を知った
僕が怯えているのは
残酷な運命じゃない
今にも
枯れてしまいそうな自分
踏み潰され
萎れたように眠る花
ヨミガエレ
枯れないかぎり
終わりなどないと囁いて
雨にうたれ
萎れたように眠る花
ヨミガエレ
荒れた大地に
鮮やかな景色を見せてよ
もう一度
勇気を咲かせてくれ
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人の隙間を縫って狭い街で複雑に入り組んだ糸
ぼんやりそいつを眺めて
確かめるように引いたり緩めたりしたら君がいた
心と心を繋いだ細い糸
遠く離れてもきっとどこかで通じ合ってる
どうかいつまでも途切れないように
できるだけ縺れないように
不器用でもいい
焦らず優しくどこまでも紡いでいこう
僕らの赤い糸
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傾いてく夏の風景
街はそぞろ
二人で行った湘南の海
肌寒い風が吹く頃
あんなに熱かった
あなたへの想い
今ではまるで秋の空
誰が悪いわけじゃない
時が過ぎていっただけ
誰のせいなんかでもない
季節がそうさせただけ
波の音は遠い記憶
麗しき響き
海の風は甘い記憶
芳しき匂い
今こうして
生きているのは
あなたがいたから…
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窓を彷徨うように流れ落ちていく
ふたつの頼りないしずくは
まるで恋模様
引き寄せながら
引き離しながら
気まぐれに落ちていく
完全に消えてしまえるなら
悲しみさえも両腕を広げ抱けるのに
気化しきれぬ想いと戯れ合いながら
寄り添うように拒むように
彷徨い続ける
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痛い痛いと泣いてしまう
制御不能の感情なんてのが次から次へ湧き出てきてくる
辛い辛いと喚いてしまう
得体の知れぬ衝動なんてのが後から後から追い掛けてくる
失望と戦い続ける
絶望を抗い続ける
また笑うための苦痛
また君と会うための坂道
辛いのは生きているから
辛くないのは死んでいるから
痛みを孕む生きるアカシ
涙を伴う生きるアカシ
苦しみながらも今日も生きている
熱を帯びる生きるアカシ
宿命を纏う生きるアカシ
ふらつきながらも…
苦悩とともに明日も生きていく
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最近いつも悲愴な表情
腕に疵まで附けて
可哀相なんて
誰かの同情
待っていたって
誰も来やしない
世の中そんな甘くねぇぞ
飛んで堕ちるのも
飛んで羽ばたくも
飛ばず逃げるのも
すべて自分しだい
辿り着いたのは崖の上
追い詰められた崖の上
腹の底から笑いたいなら
腹を括って飛んじゃえよ
自分自身を救うのは
誰でもない鏡の中の自分