詩人:あかつき | [投票][編集] |
震えているのは身体なんかじゃない
震えているのはあなたを呼び止めるための声
ただじっと見送っているだけだ…
なにかを欲しがることはなにかを捨てること?
誰かを欲しがることは誰かを深く深く傷つけること?
そんな勇気も資格もない
そっと心の奥の方へ閉じ込める準備をしよう
あなたはふり向かない
それでも構わなかった
そんな虚しいひとりよがり
いつまで続くかな
この想いを告げれば今より楽になれるだろう
でもあなたは傷つくだろう
そうしたら僕は後悔するだろう
あなたはふり向かない
それでも構わなかった
僕がひとりで産み出して
ひとりで殺した想い
呼び声震える
涙零れる
これも恋のかたちだよね
ずっと強がって生きよう
だってきっとあなたは僕に気づかない
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白い吐息で儚く語り合う
肌寒い明け方の臨港パーク
悴む指で朧に繋いでる
薄暗い明け方の臨港パーク
言葉を選ぶほんの一瞬が
僕と君の距離
引き寄せることも
突き放すこともできず
沈黙を曖昧に漂う
始まることを告げるように
空を茜色に染めていく太陽
臆病な僕には眩しすぎた
君の瞳と暁の光
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ガキの頃夢見ていた景色とだいぶ違うなぁ
イメージはまったくあてになったもんじゃねぇ
憧れた星たちの光も最近なんか鈍いなぁ
夜空が必要以上に黒ずんで見えらぁ
ガキの頃探していた景色とだいぶ違うなぁ
どこでどう間違ったか今さら分かんねぇ
ポケットにしまっていた地図でも見てみようかなぁ
何もかも黄ばんでさっぱり分かんねぇ
ガキの頃信じていた景色とだいぶ違うなぁ
でもこの世界も捨てたもんじゃねぇ
走れ、走れ、あの丘まで
始まりの鐘を響かせて
余計な物は全部捨てて
真新しい想いを抱いて
走れ、走れ、あの丘まで
今は何も見えなくても
その小さな手だけを握って
色鮮やかな未来を目指して
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太陽は暮れて
花は色褪せて
鳥は飛んでいった
樹木は枯れて
大地は朽ちて
友は消えていった
生命とは無常
神様とは無情
命は十字架に縛られる
花火のように
流星のように
あなたはぱっと消えていく
花びらのように
木漏れ日のように
追憶はいつまでも優しい
なにも語らない寝顔に
そっとやずぎを祈る
太陽は暮れて
友は消えていって
闇を月が照らす
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背中を優しく照らして沈んでく夕陽
君を引き止めるために彷徨う言葉達
さよならの眩しい笑顔
こころの隅には孤独
時間も距離も全部越えていきたい
魔法じゃないけどきっとできるよ
僕のさよならをただいまに
君のさよならはおかえりに
別れの言葉はもう要らない
そんな君と僕だけの世界
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「明日逢おう」って夜更けのメールに零れ出るため息
断りもできずのこのこ逢って募っていくのは不満
破滅のロード
まっしぐら
言いたいことの1/10も言わずにいつも燻ってる
小さな嵐を見過ごしてやがて襲う津波
追い討ちをかける後悔の嵐
「〜たら、〜れば」のオンパレード
破滅のロード
もう遅いぞ
やりたいことの1/10もやれずにそこで燻ってる
気づいたときには焼け野原
そしてそこにキミはいない
しゃぁない人生そんなもんさと自分自身に言い聞かせ
思い遣りでも優しさでもない
その場凌ぎの平和主義
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どこからか匂っている
疑惑の匂いがプンプン
ここを掘れ、そこを掘れ
嫉妬の犬がワンワン
かまうなよ、どっかいけよ
夜も眠れやしねぇよ
うるさいよ、吠えるなよ
何も手につきゃしねぇよ
投げ捨てたウワサを咥えてこないで
知らなきゃよかったなんて後悔するんだから
余計なこと仕出かさないで
「おすわり!!」
そしてまた俺は振り回されていくんだ…
何もないことをただ祈っている俺
何かがあると尻尾を振って掘り続けている犬
還っておいで何も知りたくない
出来ることなら墓の中まで持って行ってくれよ
もう穴だらけの愛
冷たい隙間風
一心不乱に掘り当てたのはなんて醜い嫉妬心
愛は死んだ
埋めてしまおう…
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路上の空き缶が冷たい風に吹かれ
街往く人の隙間を通って
カラカラと転がってる
…誰一人気にもとめず目的地へと急ぐ…
階段を転がり落ちて
風に吹かれ向きを変えて
ベンチの下を潜って
僕の前まで来たんだね
…でも、僕もここを立ち去るよ…
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ケータイが震えてる
キミはあわてて手に取る
気まずい数秒
そして鞄に仕舞い込む
誰だと聞くのも野暮
取り乱すのは阿呆
大人のふりしたまま生温いコーヒー片手に外を見た
手をつないだ恋人どうしなにもかもを知っているの?
ねえ教えておくれ
自由に空を飛んでくようにキミの中で飛んでみたいよ
信じるしかないんだろう
そうだろう…
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出逢いなんて偶然で
別れはいつも必然で
笑ったりはにかんだり
わけもなくじゃれ合ってた
…鳥籠の中で…
ねえどうして人の心は離れていくの?
教えてよ
果てしない道の上でどこまでも行ける気がしてた
意味のない街の中で意味を見つけられる気がしてた
なのにどうして人の心は変わっていくの?
教えてよ
歩いてくキミにはもう
どんな言葉も届かない…