閑散な風景に咲いた淡く白い花まるで昔見た絵画のなかに迷い込んだよう戸惑うぼくにほほ笑みながら花を差し出したきみの瞳は深くてたまらず逃げ出したんだ今でもまだ憶えている花の匂いときみの名前脳裏に焼き付いた呪文唱える度に侵されてしまう
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