《生きること》あまりにも。あまりにも溺れていたから見えていなかったんだ自分以外のもの。楽になりたいからとどうしても苦しい日は天(そら)を見た。その一部にさえなってしまえれば全てのものから解放されると思ったから。……でも。生きてこそ見届けたい。今、ここで自分だけが天へ逝くのは卑怯だと思ったから。
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