詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
雨が降る
じとじととした嫌気で部屋の中にぶら下がる情けなさ達
しわくちゃのありがとうが2LDKのアパートの畳に肩を竦め
あやしてもあやしきれないまま かたづけてもかたづかないまま
散らかった玩具に足の裏を痛め
舌打ちとため息に反射的にすすった鼻水を飲み込んだ
それは
喉を伝わり
胸をもやもやとさせ
しょぼしょぼとした視界
広げられてたち巻く新聞紙面のインクの香りに あぐらをかいた
感謝なんてどこにも載っちゃいないけれど…
ここから
会社迄は25キロある
往復50キロを軽自動車で行き来している
そう シートベルトなのさ大事な事は
いつもいつも 何気なく