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遥 カズナの部屋


[120] 人の苦しみ
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]


そうタンスの棚の
まあ一番上か下あたりにしまわれた
一見したところであらためてしまっておく場所さえ覚束ない写真のようなモノであるそれは
残した者にとっては
それ迄の生涯の理由をはらみ
一人では抱えきれなくて
と言うか たまらず溢れて零れ落とした涙そのものなのであるが
それを ふと見やった誰かにとって何の意味も残せない位なら
そのまま知られずにおかれてしまった方が どんなにかましな話しであろう





2008/03/02 (Sun)

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