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遥 カズナの部屋


[193] 蝸牛
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

身を閉じた
蝸牛よ
なんでおまえは
そこにいるのか

よりによって
そこは
窓を閉じてしまえば
潰されてしまう
アルミサッシの額縁の内側の隙間だ

ぼんやりと薄い殻の中が透けて見える

小便をしながら
窓から覗く
ブーゲンビリアを背に
広がる青い空を見上げて
気持ちが良いのに

おまえはそこにいる

ビールの空き缶で
もう、ゴミ箱も満タンだ
ビニール袋にまとめて
リサイクのゴミの日まで
キレイにしまっておく

蝸牛も
外へ放り捨てやる

それでいい

そうしたいから

2014/12/14 (Sun)

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