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遥 カズナの部屋


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詩人:遥 カズナ [投票][編集]

だだっ広い畑の稲穂の穂先に
トンボが止まろうとして
降りた間際
そのまま真っ二つにさらりと裂けて
風にばらけた

君は「向こうへ行く」
と言った
僕は「そうか」
とこたえた

へしゃげたビールの空き缶を
90gのビニール袋に何袋もまとめ
売りに行く 

大切なスターウォーズの前売り券を
縦に二つに裂いて
片方はわたし
もうこうかいしないうみに
ただよっている
おたがいの
はずだった

2018/11/18 (Sun)

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