詩人:遥 カズナ | [投票][得票][編集] |
貴方が面白いと感じられるのは
少し先を思い巡らす事に疲れ
柔らかい紙のページのはしを
徒労もせずに感じずめくった指先
ダイレクトな直感が虹と花咲く景色
誰しもいわれもない罪を
抱えながら
最果ての最寄りと
いいなずけの住む海底
誰も知らない近道を横切って越えていったバッタ
ほとんど一人で貸切みたいな映画館
もう運動会
ヒマワリの花びらをあしらったしおり
二十日大根の研究日誌
月の裏側の湖に着陸した亀船長
太陽から遠のいていく影の繰り返し
ホスピスで溜息をついた鶴監督
帰ったら
「玄関の草履をちゃんと並べてきちんと置きなさい」
比喩を囲み
皆で燃やそう
その灰を皆で舐め
分かち合おう
君を比喩し
明日を比喩し
比喩を比喩し
比喩の要らない比喩を比喩し合おう
また会う日まで
その時は
笑った方がいい