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遥 カズナの部屋


[227] 僕が君なら
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

貴方が面白いと感じられるのは
少し先を思い巡らす事に疲れ
柔らかい紙のページのはしを
徒労もせずに感じずめくった指先
ダイレクトな直感が虹と花咲く景色
誰しもいわれもない罪を
抱えながら

最果ての最寄りと
いいなずけの住む海底
誰も知らない近道を横切って越えていったバッタ
ほとんど一人で貸切みたいな映画館

もう運動会
ヒマワリの花びらをあしらったしおり
二十日大根の研究日誌

月の裏側の湖に着陸した亀船長
太陽から遠のいていく影の繰り返し
ホスピスで溜息をついた鶴監督

帰ったら
「玄関の草履をちゃんと並べてきちんと置きなさい」

比喩を囲み
皆で燃やそう
その灰を皆で舐め
分かち合おう
君を比喩し
明日を比喩し
比喩を比喩し
比喩の要らない比喩を比喩し合おう
また会う日まで

その時は
笑った方がいい

2018/09/17 (Mon)

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