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遥 カズナの部屋


[256] 残酷物語
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

爆竹で
遊べたころ
俺はしこたま
蟻塚に爆竹を押し込み
吹っ飛ばした

夕飯の匂いが、どこの家からもして
蟻になんの恨みもないのに
やり抜た満足感が夕飯と火薬やら
蟻達の死骸とばらけ
足元にさらけだされていた

もう暗くなりかけの
夕闇を背に 
我が家の扉を開くと
もう今は無き母が台所で何かしらしていて

記憶と言うものは
なんとせつないものかと
つくづく思う


2019/11/04 (Mon)

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